お出かけや旅行先で日本庭園などに立ち寄った時に、
抹茶とお菓子を出してもらえる休憩所などをよく見かけませんか?
本当は飲んでみたいけど飲み方とかわからないし・・と横目で
見ながら通り過ぎた経験はありませんか。けれど、もう心配無用。
抹茶の飲み方の作法ってそんなに難しくないんですよ!
ここでざっと覚えていってくださいね。
抹茶の飲み方 ①まずはお菓子をいただきます
コーヒーを飲みながらケーキをいただくというのは普通ですが、
抹茶の場合は、お菓子がメインではなくて、
あくまでも美味しい抹茶をいただくために前段階のお菓子がある、
と覚えておいてください。
茶道の席ではまずお菓子が出て、食べている間に抹茶が点てられます。
休憩所などで出される抹茶サービスなどはお盆にお菓子と抹茶が
一緒に出てくることも多いと思います。
この場合、あまり堅苦しくなくお菓子を食べて、抹茶を一口・・
でも咎めらる事はありません。けれど、ちょっと知っておくと
いつか茶席に出ることになった時にもとても便利なので、
まずはお菓子を食べ、食べ終わってから抹茶を飲みましょう。
抹茶の飲み方 ②作法はどうなってるの?
抹茶が出される茶碗を見てください。
普通の湯のみ茶碗よりずっと幅が広いですよね。この大きさから見ても、
片手で持つものではないことがわかります。
茶道では茶碗を持つとは言わず、扱う、と言います。
茶碗を扱う時は両手です。茶碗をまず右手で持ち、左手を添えて
両手で胸のあたりまで持ってきます。
抹茶が出される時は、飲む人の方に茶碗の正面の模様が
見えるように置かれていますから、その模様に口を付けないように、
左手に置かれた茶碗を右手で添えながら
二度ほど時計回りに回します。(模様がない場合でも正面を避けます)
では、どうぞ!おいしい抹茶をお飲みください。
実に理にかなった自然な動作だと思いませんか?
一服ずつ丁寧に立てられた抹茶を、味わっていただくから、
両手で扱い、正面を避けて頂戴する、というわけですね。
ここで、注意を。
抹茶は二、三度で飲みきります。
一口飲んで、一旦茶碗を置くことはしません。
飲みきれる量で出されているので安心してくださいね。
最後は茶碗に残った抹茶をスッと音を立てて吸います。
これは無作法なことではないので、スッ!とやってください。
ストローでジュースの残りをずず~っとやる、アレじゃないですよ。
飲み終わったら、向こう側に回していた茶碗の正面を
出してくれた人側に向くように反時計回りに回して、静かに右手で置きます。
抹茶の飲み方 ③茶室での抹茶の作法は?
もし茶室で抹茶を飲む機会があったら、ここだけは押さえて
おいてください。基本的には先に述べたように、
お菓子→茶碗は右手を添える→飲みきる
ここは変りません。茶室では畳の上にお菓子も
抹茶も出されます。畳の縁が重要ポイントです。
畳の縁は抹茶を出す方(亭主)とを分ける、結界のような
意味があります。客から見て、自分の座っている畳の縁の外に
出された抹茶を、一度手にとって、自分の縁のうちに一度置くのです。
もちろん、左手で茶碗を取って右手を添える!ここも変わりません。
それから今度は飲むために茶碗を取ります。
縁の外に置かれた茶碗をそのまま取り込んで飲むことは避けてくださいね。
スッ!と飲みきったら、
右手の指で茶碗の口を付けたところを軽く拭き、
また茶碗を正面に向きなおして、一度自分の前に置き、
改めて持って相手側の畳の中へお返しします。
茶席での抹茶の飲み方の作法をもっと詳しく知りたい方は、
和美×茶比のこちらのサイトで紹介されていますから、参考にしてください。
知ってると役に立つ!茶道の飲み方の作法を紹介!画像あり
さあ、今度の週末にでも近くの日本庭園に行って、
抹茶を飲みに行ってみませんか?
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