日本文化

抹茶をいただく!抹茶茶碗のまわし方

日本文化

お抹茶が出てくる喫茶店などで、 
「お抹茶って、クルクルと茶碗を回してからお茶を飲むのよね〜」
と言いながら、抹茶を召し上がっている方、よくいますよね。
茶道のお稽古をしていなくても、
抹茶は茶碗を回してから飲むということは、
みなさんご存知です。

茶道の点前は、お茶を点てる上で一番合理的な手順の積み重ね。
茶碗はまわすことにも、ちゃんと意味があるのです。
抹茶のいただき方、茶碗のまわし方、
その意味と合わせて覚えてください。

なぜ、茶碗をまわすのか?


茶碗を回すことにどんな意味があるのでしょうか?
その訳は、お茶碗の正面に口をつけないために
少しまわしてから、お茶を飲むのです。

お茶を出された際に自分に向いている所が正面です。
絵柄がついているお茶碗だと、
絵の中心が正面になります。


亭主は、お茶碗が一番よい姿に見える正面を
お客に向けて出します。

客は正面に敬意を払って、
そこを避けてから飲むのです。


「口紅などで、一番美しい正面を汚さないように」
という気持ちです。


ただし、「一番美しい姿の所でお茶をいただく」という考えで、

茶碗を回さずにそのまま飲む流儀もあるそうです。

 

どのくらい回すのか?

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正面を外せば、お茶碗のどこから飲んでもよいのでしょうか?
そういう訳でもなく、飲む場所にも決まりがあります。

出されたお茶碗を時計に見立てると、3時の位置。

ちょうど、90度時計回りの方向にまわした位置が理想です。

これにも理由があります。
薄茶では、一つのお茶碗で何服も立てることがあります。
もちろん、下がってきた茶碗を亭主がゆすいでから、
次の方のお茶を点てます。

茶碗をゆすいだ後、左手に茶碗を持ち、
建水に湯をこぼす際に、

正面から90度の位置から湯が流れ出すことになります。
つまり、飲み口の上をお湯が流れて、
清めることになるのです。

茶碗の口をつける位置というのは、
合理的な考えに基づいていえうのす。

茶碗を作る陶芸家も、正面と飲み口の位置を考えて
形を整えます。


つまり、一番飲みやすく作られた位置が、
正面から90度右側という
ことになっているはずなのです。

 

お抹茶のいただき方

薄茶を例にとり、お抹茶のいただき方を説明しましょう。

お茶が届いたら、
右側の方(自分より順番が前の方)との間にお茶碗を置き、
「お相伴します」
と挨拶します。

続いて、左側の方との間に茶碗を移して
「お先に頂戴します」
と一声かけます。

そして、茶碗を自分の正面膝前に置き、亭主に
「お点前頂戴します」
と挨拶します。

 

茶碗を右手で持ち上げ、左手の手のひらの上に置きます。
正面をずらすために、時計周りに2度、時計の3時の位置が
自分の正面に来るように右手で回します。
そのまま、口をつけて、お茶を飲みます。

最後にお茶碗を拝見するので、
お茶は残さずに、吸い切りましょう。

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飲み終わったら、右手の人差し指と親指で
自分が口をつけたところ軽くなぞり
その指は懐紙でふきます。

先ほどと反対、反時計回りに右手で2度まわして、
正面を元の位置にもどします。

茶碗を畳の上において、お茶碗を拝見しましょう。
お茶は入っていませんから、多少持ち上げたり、
傾けたりしても大丈夫ですが、
万が一落としたら大事です。

茶碗を自分の目の位置に持ち上げるのではなく、
自分の身をかがめて、
なるべく低い位置で拝見しましょう。

拝見したら、茶碗を返します。
表千家では、大きく反時計周りに2度、180度まわして、
正面を反対側に向けてから畳の縁外に置きましょう。
(茶碗を回す方向は、流派によって異なります。)

お茶碗を回す理由は、みなさん、納得されましたか?
私も、子供の時に父に説明されて、
目から鱗だった記憶があります。

お点前・作法の一つ一つの意味を考えて、
お稽古に精進したいものですね。

 

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