祖父が「家宝だ」といっていたお茶道具
父が「掘り出し物だ」といって古道具屋から買ってきた掛軸
こういうものが、我が家の倉庫には眠っているのですが
価値があるのか、本物なのか、実はよくわからないのです。
一度、骨董屋さんに鑑定をお願いして、よい値段が付くなら
売ってしまってもよいな・・とも思うのですが、
数ある骨董屋さん、どこにお願いするのがよいのでしょうか?
鑑定料がかかる?
鑑定をしてもらうと「鑑定料」がかかります。
町の骨董屋で鑑定してもらうと、だいだい、数千円程度。
鑑定証書を発行してもらうと
追加で1万円程かかります。
東京美術倶楽部といった美術商が集まる団体の鑑定は
3万円~6万円程度のようです。
また、絵画や彫刻、近代の陶芸作品の作家の真贋の鑑定は、
それぞれ専門としている団体や個人があります。
このような機関に本物と認定してもらえば、
ぐっと信用が高まりますが
鑑定のお値段も相当のものがかかります。
鑑定料が無料のお店は意外と多い
一方で、鑑定料が無料というお店も多数あります。
こちらは、骨董を買い取ることを前提としていて、
商品を販売することで、利益を得るということです。
多くの骨董を相続したから買い取ってもらう、
不要だから処分してしまおう・・
という考えの場合は、そのような骨董屋さんに
相談するのがよさそうですね。
点数が多い場合などは、出張鑑定として
骨董屋の方から出向いてくれます。
場所にもよりますが、交通費実費だけで鑑定するという
お店もあるようですよ。
鑑定に資格は必要?
さて、鑑定料は自由に設定されているようですが、
そもそも、鑑定するのに何か資格は必要なのでしょうか?
骨董店を開くためには、「古物営業」の許可を取る必要があります。
これは、中古品の販売が盗品の販売ルートになりえるために
リサイクル用品や骨董品をとり扱う前には、
警察に届け出をして許可証を交付してもらう必要があります。
一方、鑑定にまつわる公的な資格は特にありません。
極端な話ですが、特に骨董の知識が深くない人でも
古物営業の許可証をとれば
明日から骨董屋が開店できてしまいます。
どれだけ、きちんと鑑定できるかということは、
その人が、どれだけの骨董を眺め、
取り扱ってきたか・・という経験に裏打ちされます。
たとえ、鑑定士の試験があっても、
机の上の勉強だけでは、実際の鑑定には役にたたないものなのです。
信頼できる骨董屋に鑑定してもらおう!
さて、鑑定するとしたら、
どんなお店にお願いするのがよいでしょうか?
まずは、その専門の骨董屋さんを選ぶこと。
茶道具、絵画、古陶磁、西洋アンティークなど、
専門的に扱っている骨董屋に行くのが一番です。
分野が違う商品は、鑑定方法も全く違います。
また、幅広く骨董を扱っている店舗もありますが、
専門知識に欠ける分だけ、
店主の鑑定の力も弱いと考えた方がよいでしょう。
本物・偽物の鑑定は非常に難しいものだからです。
こちらの記事も参考にしてください。
骨董品は偽物だったら返品できる?
そして、信頼できる人柄の店主のお店に依頼すること。
骨董市などに通って、色々な店の方と話をすると
骨董の知識が豊富か、ウソをついてないかということは
おおよそ、わかってきます。
高価な商品の鑑定や取引をお願いするなら、何度か通って、
信用できる店舗か判断するのもよいでしょう。
その際、相手の時間を使っていることを自覚して
礼儀を失しないようにしましょう。
お互いの信用関係を構築することが、
骨董のよい取引の第一歩だと思います。
さて、早速、骨董屋に出かけてみませんか?
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