お歳暮を贈るシーズンが近づいてきました。
今年一年の感謝を込めたお歳暮、それぞれの贈り先の事情を汲み、
マナーにのっとって贈りたいものです。
さまざまなシーンに合わせたお歳暮のマナーを押さえておきましょう。
お歳暮を贈る時期
地域によってお歳暮の贈り始めの時期は違いますが、
12月初旬から12月20日までに渡すこと
ができれば基本的には大丈夫です。
あまり年の瀬に近づくと忙しいことも多いので、
20日より前に済ませる方が相手を気遣うという意味でも良いですね。
最近では11月の下旬から宅配便などで贈ることも多く、
デパートなどのお歳暮の発売は年々早くなっています。
お歳暮の本当のマナー、送付状を添える
正式なお歳暮の贈り方をご存知ですか?
本来はお歳暮を風呂敷で包んで相手に直接
持っていくことが正式な形です。
しかし先方に時間を取らせないようにするために、
最近は宅配便などを使う方が主流です。
その際、お歳暮に挨拶状を同封したり
贈る前や贈った直後に、これからお歳暮が届くという旨を
あらかじめ知らせておく、送付状を贈るのが正式なマナーです。
お歳暮をいただいた側はお礼状をすぐに出すことも大切です。
具体的には、時候の挨拶のあと
心ばかりの年末のご挨拶として、○○を送らせていただきました。
(二、三日中にはお手元に届くと思いますので)どうかお納めください。
寒い日が続きますが、どうかお身体を大切に、
皆様おそろいで輝かしい新年をお迎えください。
まずは歳末のご挨拶まで。
このような送付状を書きます。
お歳暮の季節なのだし、のしがついているから
何も書かなくても平気!と思ってはなりません。
送付状ひとつあるかないかで、社会人としての資質を
見られているかもしれませんよ。
相手別・お歳暮のマナー
- 会社
お世話になっている会社の人、取引先の会社にお歳暮を贈る場合、
宛先は会社の社長の名前、支店なら支店長などを宛名にします。 - 上司
日頃身近な上司にお歳暮を贈るなら、相手の好みや家族構成などを
あらかじめ調べておき、喜ばれてなおかつ
印象に残る物を贈るとよいですね。
- 親・義理の親
結婚後初のお歳暮を贈るときは、双方の住む地域の
風習をよく調べておく方がよいでしょう。結婚した実家同志でお歳暮のやり取りが始まる時、
お嫁さんの実家側から先に贈る、お婿さん側から先に贈る、
などの違いがあるからです。 - 喪中の相手
お歳暮は一年お世話になったことへの感謝を伝えるものですから、
喪中の相手にお歳暮を贈ることはマナー違反ではありません。ただし四十九日を過ぎていない時は避ける
という地域もあるので注意します。
また、お歳暮を贈るのに躊躇するようなら、
年が明けて七日を過ぎてから
寒中見舞いとして贈るのも良いでしょう。
いずれにしても「お仏前にお供えください」などと
不幸中の相手を気遣う意味でも一筆添えると良いと思います。
- 自分が喪中の時
喪中でもお歳暮を贈ることはマナー違反ではないので、
四十九日を過ぎたころに贈るのが一般的です。
これも地域によりますが、喪中は一切贈りもののやり取りはしない、
という場合もあるので注意します。
まとめ
お歳暮は慶弔に関係なく、一年の感謝を込めて贈るものです。
12月に入ったら、20日前までには先方に届くように準備します。
その際は送付状を忘れずに。一言添えるかどうかで印象も変ります。
また、贈る相手の地域や立場を前もって調べておき、
一方的に送り付けてしまわないように注意します。
心を込めた、喜ばれるお歳暮を贈って一年の
気持ちの良い締めくくりにしたいものです。
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