コンビニエンスストアの100円挽きたてコーヒーや
海外のスペシャルティコーヒー店舗の日本進出など、
第3次のコーヒーブームが広がっています。
茶道のお稽古を続ける私も、実はコーヒーは大好き。
日本人の日常の飲料としてすっかり定着したコーヒー。
健康への効能を日本茶と比較してみました。
コーヒーも緑茶も死亡率を下げる
「コーヒーやお茶を飲むと死亡率が下がる」というニュースが
話題になりました。
全国に住む40~69歳の男女約9万人に対して
調査を実行したところ、
コーヒーや緑茶をよく飲む人は死亡率が低いそうです。
コーヒーを1日に3~4杯飲む人では、
ほとんど飲まない人に比べて、死亡リスクが24%低く
緑茶は1日1杯未満の人に比べ、1日5杯以上飲む男性で
死亡リスクが13%、女性で17%低かったそうです、
常識的な範囲であればコーヒーや緑茶を飲むことは、
健康によいということですね。
さて、コーヒー・緑茶のどのような成分が
健康に効果があるのでしょうか?
コーヒーにもお茶にも含まれるカフェイン
「眠気さまし」の効果ばかりが取り上げられますが、
カフェインには様々な効果が見られます。
まず、交感神経を刺激することにより、脳や体を刺激して
興奮させる作用があります。
体の代謝が上がり、脂肪燃焼の効果があがるので、
ダイエットによいとされています。
偏頭痛の緩和に繋がるという効能もあります。
筋肉を運動させるために必要な、 脂肪酸の
血中濃度を高める効果があり、持久力を高める
効能も証明されています。
運動をする前にカフェインを摂取すると
効果があがると言われています。
カフェインの含有量は圧倒的にコーヒーが多い
そのカフェインは、緑茶とコーヒーの
どちらに多く含まれているのでしょうか。
「五訂増補日本食品標準成分表」によると、
抽出液100gあたりに含まれるカフェインは、
コーヒー0.06gに対して、煎茶は0.02gです。
圧倒的にコーヒーの方がカフェインを多く含んでいますね。
カフェインを取ることが目的であれば、コーヒーを
飲んだ方がよいようですが、
カフェインの覚醒効果で眠れなくなる・・という
人にはせん茶がオススメですね。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸も効果大
コーヒーにはカフェイン以外にも、クロロゲン酸という
身体によい成分が含まれています。
クロロゲン酸は、血糖値を改善し、血圧を調整する効果があると
言われています。
コーヒーをよく飲む人は、糖尿病発症のリスク
が低くなる傾向もあるようです。
クロロゲン酸は、また、「脂質」を効率よく燃焼し、
エネルギーに変換させる効果もみられます。
「おなかの脂肪低減」とくキャッチフレーズの特定保健用食品にも、
クロロゲン酸を多く含んだものがありますね。
緑茶に含まれるのはカテキン
一方、緑茶には含まれるカテキンが含まれています。
こちらも「体脂肪率が気になる方へ」といった
特定保健用食品によく使われている成分で、
健康によい様々な効果があることがわかっています。
まずは、クロロゲン 酸と同様、脂質を分解・燃焼しやすくする
効果があります。
カテキンを摂取すると、生活の様々な場面において、
脂肪がエネルギーとして使われやすくなるということなのです。
また、カテキンは血圧や体脂肪、脂質の調整作用が
あると言われてます。
さらに、殺菌作用があるので腸内環境を整えるのにも有効です。
お茶とコーヒー 健康に良いのはどちら?
さて、コーヒーとお茶、どちらが健康によさそうでしょう?
どちらも、健康によい成分が含まれていますが、
私の印象では、お茶の方が、幅広い効果が期待できるような
感じがします。
ただ、一番の健康法は、好きなものを、好きな時に
ゆったりといただいて気分転換すること。
コーヒーが好きならコーヒー、
お茶が好きならお茶を
ゆっくり楽しむことが一番体によさそうですね。
コメント