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備前焼の特徴とは?人間国宝も紹介!

 2015/11/27 焼物辞典
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茶褐色の地肌に、作意のない様々な模様が浮き出る備前焼。
我が家には備前焼の花瓶があるのですが、
和花はもちろん、洋花にもしっくりとあいます。
そして、部屋のどこにおいても、
落ち着いた存在感があるのです。

若い頃は「地味な焼き物だな・・」と
あまり好きではなかったのですが、
年齢を重ねるにつれ、
その素朴な味わいに惹かれるようになりました。

備前焼にはどんな特徴があるのでしょうか?

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備前焼の特徴

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備前焼は、釉薬を使わず、
堅く焼しめられることが特長です。

その魅力の一つは、茶褐色の地肌。
備前焼の肌は、鉄分が入った土が、
「酸化焔焼成」されることで、
赤身の強い茶褐色になるのです。

そして、肌に生じた窯変の模様が
さらなる魅力を呼び起こします。
窯変は、焼成中に窯内で生じたもので、
一つとして同じものがないのが特徴です。

備前焼は、「使い込むほどに味が出る」と言われ、
派手さはありませんが、
飽きがこない焼物と高く評価されているのです。

 

備前焼の歴史

備前焼は、岡山県備前市周辺で作られる陶器です。
歴史は平安時代に遡り、
日本の六古窯の一つに上げられます。
鎌倉時代には現在のような、茶褐色の陶器が
焼かれていました。

桃山時代、茶道の発展とともに、
備前焼は水指を中心に人気が高まりますが、
江戸時代には、鉢や酒徳利など実用品の生産が
中心になりました。

昭和に入ると、金重陶陽らが、
桃山陶への回帰をはかります。
芸術性を高め、備前焼の人気を高めました。

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窯変の種類

焼成時の灰や炭が焼き物に付着し、
窯の中で変化して生じた模様が窯変です。

窯の中の場所や炎の強さ、灰の量によって
模様が変化するため、
窯を開けてみるまでは、どんな模様に仕上がるかは
作者でもわかりません。

窯変には以下のような模様があります。

胡麻
窯焚の最中に、薪の灰が融けて
生地につく事によりできる模様です。

緋襷 

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藁を巻き鞘などに詰めて、
直接火の当たらない場所で焼くことによって、
生地全体は白く、藁のあった部分は赤い模様になります。
大胆に入った緋襷は、赤と白のコントラストが端麗で
人気も高いものです。

牡丹餅

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一度に多くの作品を焼成するために、
作品を重ねて窯に入れることがあります。
重なっていた部分には火が当たらず、
模様のように残ります。

その形が、皿に盛り付けた牡丹餅のように見えることから
この名がつけられました。
牡丹餅の入った皿は、茶人達に好まれ、
懐石道具として珍重されています。

 

備前焼の人間国宝—1 金森陶陽

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備前焼の陶工として初めて人間国宝に認定されたのは、
金重陶陽です。

江戸時代に入ってから、人気を失った備前焼を再興させ、
「備前焼中興の祖」と呼ばれています。
多くの弟子を育てたことでも、高く評価されています。

 

備前焼の人間国宝—2 藤原啓・藤原雄

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文学少年であった藤原啓は、
若い頃は作家を志しますが断念。
その後、陶芸の世界に足を踏み入れます。

40歳という遅いスタートでしたが、
金重陶陽から指導を受け、
古備前復興の継承に尽力し、
1970年に人間国宝に認定されました。

その息子の雄も父より備前焼の技法を学び、
備前焼の伝統に新しい感性を加えた作品を追求し、
1996年に人間国宝に認定されました。

 

備前焼の人間国宝—3 山本陶秀

金重陶陽や藤原啓と共に、戦後の備前焼復興を
支えた人物の一人です。

陶秀は、繊細優美な作風で知られ
ろくろの名手といわれた人です。

1987年、80歳で人間国宝に認定されました。

 

備前焼の人間国宝−4 伊勢崎淳

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伊勢崎淳は、2004年に人間国宝に指定されています。
備前焼の歴史を深く研究する一方で、
イサム・ノグチや池田満寿夫など彫刻家とも交流し、
備前焼に大胆なフォルムを取り入れました。

現在も、彼が作る新たな陶芸が注目を集めています。

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