- 抹茶といえば、ケーキやアイスクリーム、
最近は、抹茶ラテといった洋風の飲み物にも使われ、
日本人にはなじみのお味ですね。
それでも、抹茶を点てて飲んだという方は、意外と少ないのでは?
ぜひ、家庭でできるお茶の点て方を覚えて楽しみましょう。
抹茶を点てるのに必要なものは?
抹茶を点てるのに特別に用意する必要がある道具は、
茶筅と茶碗です。
茶筅は、竹でできた高さ10㎝ほどの箒のような形をした道具で、
お茶を撹拌する時に使用します。
1000円程度で、茶道具店まで出かけなくても、
町のお茶屋さんで販売しているでしょう。
抹茶も、大概のお茶屋さんに品揃えしてありますよ。
茶碗は、抹茶用のものの方が、お茶が点てやすく、
飲みやすいと思いますが、
カフェオレボールのようなものでも十分代用できます。
ご飯茶碗では、少し小さいと思います。
できれば、お茶をすくう茶杓もあった方がよいですが、
ティースプーンでも代用できます。
茶杓は、竹でできた大きな耳かきのような形をした匙のことです。
この他、茶こし、布巾を用意しましょう。
もちろん、抹茶とお湯もお忘れなく。
薄茶の点てる前に準備すること
お抹茶は、お茶を点てる前に茶こしで振るっておき、
お茶を点てた時に固まった「だま」ができにくいように
しておきます。
お湯は、煎茶を入れる時と同様、煮えたぎったものを
すぐ使うことはしません。
一度沸騰させた後に、保温ポットに移すと、
丁度よい温度(80度程度)になるでしょう。
まず、茶碗を温める
手元に必要な道具とお抹茶、お湯を手元に揃えておきましょう。
まずは、茶碗に湯を注ぎます。
湯の中で茶筅を回し、茶筅も温め、
穂先に水分を含ませて柔らかくさせておきます。
その後、全体をまわして茶碗を温めてから、
お湯を捨て、布巾で水分を拭っておきます。
抹茶を入れて、お湯を注ぐ
まず、抹茶を入れます。
茶杓に山盛り一杯半(約1-2g)の抹茶をとり茶碗に入れます。
お湯がいきわたり易くする為、お茶が広がるように、茶杓で掃きます。
茶杓がなくティースプーンを使う場合は、軽く一杯程度の抹茶を
茶碗に入れましょう。
続いてお湯を入れます。
ポットから柄杓を使う場合は、柄杓に半量程度、
ポットから直接注ぐ場合は約60ccを目安に注ぎます。
茶筅で撹拌する
左手で茶碗を支えながら、茶筅を振ってお茶とお湯を撹拌します。
湯と抹茶がよく混ざるように“M”の字を描くように
茶筅の先を動かします。
流派によって、茶筅の動かし方は少し異なります。
表千家では、手首を柔らかく使い、
比較的ゆったりと茶筅を動かします。
表千家では、泡がたちすぎず、表面に三日月の池が残る程度に
撹拌するのが理想と言われています。
一方、裏千家では、しっかりと茶筅を握り、
泡を点てるように力をこめて茶筅を動かします。
カプチーノのように、泡がこんもりとたつ方が良いと
言われています。
裏千家のお茶は空気を含んで柔らかな味わい、
表千家のお茶は茶葉の味そのものを楽しむような仕上がりに
なります。
ご自宅で楽しむ場合は、自分のお好みの点て方を
選べばよいでしょう。
出来上がり!
十分に撹拌したと思ったら、茶筅を抜けば完成です。
お抹茶は、時間がたつと、湯も冷め、少しずつ湯と茶が
分離してきてしまいます。
点てた直後に飲む抹茶が一番おいしいものです。
お客様に出す場合は、先にお菓子をお出ししておいて、
それからお茶を点てて、すぐに客様にお出ししましょう。
自分で飲む場合であれば、お菓子を先に食べてしまってから、
茶を点て始めた方が、美味しいお茶が頂けます。
さあ、早速、お抹茶を点ててみましょう!
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