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着物の柄の種類26選【意味・季節一覧】結婚式でタブー&シンプル・花・ねずこの柄は?

着物

着物はいつもと違うオシャレが楽しめる、着ているだけで華やかな気持ちになれるなど、女性にとって特別なアイテムです。

けれど、着たい柄が今の季節に合っているか、結婚式などに着てタブーにならないか。

そのようなことでお困りではありませんか?

この記事を読むと、着物についての知識が身につき、迷うことなく着物が着られますよ。

今回は、着物の柄の種類やその柄が持つ意味、季節について、シンプルで可愛い着物や、結婚式でタブーになる柄について紹介します。

ぜひ、最後まで記事をご覧になり、着物姿を楽しんでくださいね。

着物の柄の種類|意味&季節別の名前一覧

着物の柄には、数え切れないほどの種類があります。

その中から、一般的によく知られている柄の名前と意味を一覧にしました。

一覧は、季節ごとや通年着られるものでカテゴリー分けしています。

下記のリンクからぜひご覧ください。

着物の柄|春

寒い冬が終わり、暖かな季節へと向かう春には、華やかな印象を持つ柄の着物が似合います。

その中から3つ、一覧でまとめました。

春の柄ですが、場合によっては通年着用も可能ですので、ぜひご覧ください。

柄の名前季節意味通年着用
桜柄3月下旬〜4月・春の花の象徴で、物事の始まりを
意味する
・五穀豊穣の意味も司る
花びらのみ描かれている
小紋ならOK
藤柄4月〜5月・一斉に芽吹くことから「繁栄」
「豊かさ」の意味を持つ
・物事の始まりを意味し、縁起の
いい柄ともされている
模様のようにデザイン化
されたものならOK
蝶柄3月〜5月・幼虫から成虫へと成長していく
過程から、健やかな健康を願い柄に
用いられる
・歌舞伎などにもよく使われ、
「出世ができる」という意味で
縁起担ぎの柄として好まれる
蝶単独で描かれている
場合はOK

桜柄

日本を代表する花と言っても過言ではない桜は、桜の開花時期に合わせて着用しましょう。

一般的には3月下旬から4月ですが、寒い地方では5月に桜が開花する場合もあるので注意が必要です。

それ以外に着たい場合は、枝や桜が散る様子が描かれていない、花びらのみの模様を選べば問題ありません。

季節3月下旬〜4月
意味・春の花の象徴で、物事の始まりを意味する
・五穀豊穣の意味も司る
通年着用花びらのみ描かれているものならOK

藤柄

藤は桜と入れ替わるように開花します。

そのため、着用時期も、桜が咲き終わる頃から藤が咲き終わる頃までです。

藤は枝垂れて咲く様子が振袖を着た女性のように見えることから、女性のシンボルともされています。

藤が単体や写実的に描かれている場合は時期に合わせて着用し、その他の時期に着用したい場合は、デザイン化されたものを選びましょう。

季節4月〜5月
意味・一斉に芽吹くことから「繁栄」「豊かさ」
の意味を持つ
・物事の始まりを意味し、縁起のいい柄とも
されている
通年着用模様のようにデザイン化されたものならOK

蝶柄

春のイメージが強い蝶ですが、着物の柄としては、春の花々はもちろん、秋草とともに描かれる場合もあります。

その場合は、描かれている植物の季節に合わせて着用するのがいいでしょう。

蝶は見た目の華やかさから振袖によく描かれる柄でもあります。

季節3月〜5月
意味・幼虫から成虫へと成長していく過程
から、健やかな健康を願い柄に用い
られる
・歌舞伎などにもよく使われ「出世が
できる」という意味で縁起担ぎの柄
として好まれる
通年着用蝶単独で描かれている場合はOK

着物の柄|夏

暑い盛りの夏には、着物の柄も涼やかなものが似合います。

こちらではその内の3つをご紹介します。

柄の名前季節意味通年着用
波柄6〜8月・絶えず寄せては返すを繰り返すことから、
「長寿」「誕生」の意味を持つ
・何度も押し寄せ地形を変える力を持つこ
とから「不撓不屈」を願う柄として用い
られることもある
デザイン化された波柄(青海波柄)
ならOK
水柄6〜8月・水の流れる様子(流水文様)がよく描かれ
る水柄は、永遠という意味がある
四季の草花とともに描かれてい
る場合はOK
麻の葉柄6〜8月・大麻は成長が早く病気や虫の害にも強い
ことから、赤ちゃんや子どもの「成長を
祝う柄」として用いられる
デザイン化されたものならOK

波柄

波形は、そのイメージやダイナミックなデザインから男性の着物によく用いられる柄です。

写実的に描かれたものは涼しい印象を与えるため、夏に着るのが好ましいとされます。

また、波の高さや描き方により立浪・男波・女波など、デザインにさまざまな名前がつけられているのも特徴です。

季節6〜8月
意味・絶えず寄せては返すを繰り返すことから、
「長寿」「誕生」の意味を持つ
・何度も押し寄せ地形を変える力を持つこ
とから「不撓不屈」を願う柄として用い
られることもある
通年着用デザイン化された波柄(青海波柄)ならOK

水柄

水柄、とは言いますが、大抵は小川の様子が描かれます。

特に有名なのは水の渦巻く様子をデザイン化した「観世水柄」です。

こちらは、能の流派「観世流」が常識文様として用いたことが由来しています。

季節6月〜8月
意味水の流れる様子(流水文様)がよく描かれ
る水柄は、永遠という意味がある
通年着用四季の草花とともに描かれている場合はOK

麻の葉柄

麻の葉柄は、植物の大麻の葉をデザイン化したもので「麻柄」とも呼ばれます。

正六角形の葉の形をデザインし、江戸時代に一般に広まり、流行の図柄になりました。

この頃に描かれた浮世絵には、麻の葉柄の衣装がよく描かれています。

季節6〜8月
意味大麻は成長が早く病気や虫の害にも強い
ことから、赤ちゃんや子どもの「成長を
祝う柄」として用いられる
通年着用デザイン化された麻の葉文様はOK

着物の柄|秋

暑さも和らぎ、寒い冬へと向かっていく秋には、深みのある色を持つ植物が、着物の柄としても映えます。

その中から4つを紹介します。

柄の名前季節意味通年着用
菊柄9月〜11月・「重陽の節句」にて、菊を用いて
邪気を払い長寿を願う風習がある
事から、「長寿」を願い着物に菊
柄が描かれる
デザイン化されたものなら
OK
桔梗柄8月〜10月・花言葉にある「清楚」「誠実」など
の意味が込められている
・桔梗の漢字から「更に吉」と縁起を
稼いだ説もある
デザイン化されたものなら
OK
紅葉柄9月〜11月・秋に紅葉し人を楽しませることから
「世渡りが上手く幸せになれる」と
いう意味がある
・長寿を表すおめでたい柄としても知
られている
桜の花びらとともに描かれ
た文様ならOK
葡萄柄9月〜11月・多くの実をつけることから「豊穣」
「子孫繁栄」の意味がある
デザイン化されたものなら
OK

菊柄

9月9日の重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、菊を使い邪気を払って、長寿を願いました。

そのため、菊の模様は「長寿」の象徴とされています。

また、後鳥羽上皇が自分の印として菊を好んで使用し、その後も愛用する天皇がいたことから、十六葉八重表菊の紋は皇族のものとして知られることになりました。

季節9月〜11月
意味「重陽の節句」にて、菊を用いて邪気を払い長寿
を願う風習がある事から、「長寿」を願い着物に
菊柄が描かれる
通年着用デザイン化されたものならOK

桔梗柄

桔梗の季節は初秋のため、写実的に描かれたものなら8月〜10月の初旬に着るのがふさわしいでしょう。

しかし、「更に吉」という意味を持ち、吉祥文様とされることから、デザイン化(文様)されたものなら季節を問わずに着用できます。

季節8月〜10月
意味・花言葉にある「清楚」「誠実」などの意味が
込められている
・桔梗の漢字から「更に吉」と縁起を稼いだ説
もある
通年着用文様であればOK

紅葉柄

紅葉の盛りは11月上旬ですが、紅葉が始まる少し前から着用可能です

紅葉は流水とともによく描かれますが、この組み合わせは「竜田川」と呼ばれています。

また、青々とした楓(青楓)とともに描かれた着物は、5月にも着られますよ。

季節9月〜11月
意味・秋に紅葉し人を楽しませることから「世渡りが
上手く幸せになれる」という意味がある
・長寿を表すおめでたい柄としても知られている
通年着用桜の花びらとともに描かれた文様ならOK

葡萄柄

葡萄は奈良時代にシルクロードを経て日本に伝わったとされています。

写実的に描かれている場合は秋に着るのがふさわしいとされていますが、デザイン化されたものなら季節を問わずに着用して構いません。

季節9〜11月
意味多くの実をつけることから「豊穣」
「子孫繁栄」の意味がある
通年着用デザイン化されたものならOK

着物の柄|冬

寒さ厳しい冬には、凜とした印象を持つデザインが着物の柄にふさわしいと言えます。

寒さに耐えながら見事な花を咲かせる梅や椿、雪をイメージしたものなどが挙げられますが、その中から5つピックアップしました。

柄の名前季節意味通年着用
梅柄1月〜2月・寒い時期に美しい花を咲かせる
ことから「忍耐」「力強さ」の
意味を持つ
デザイン化されていたり、他の柄とと
もに描かれたりしている場合はOK
椿柄12月〜2月・高貴な花、聖なる花とされてい
て、「永遠の美」「気取らない
美しさ」などの意味がある
・「厄除け」や「不老長寿」の意
味もある
デザイン化されたものや全体的に描か
れている小紋などはOK
橘柄12月〜1月蜜柑の仲間の一種で「子宝」の
願いがある
・長寿の願いが込められていると
も言われている
デザイン化されたものならOK
雪輪柄12月〜2月・雪解けを表現することから「豊穣」
「豊作」を意味する
・デザイン化されたものや小紋の
ような総柄ならOK
・雪輪が描かれている浴衣は夏に
着てOK
・雪輪とともに花が描かれている
場合は、花の季節に合わせて着
用する
牡丹柄12月〜2月・「百花の王」とも呼ばれ大輪の華を
咲かせることから、「豪華絢爛」
「幸福」「高貴」という意味がある
デザイン化されていたり、他の柄とと
もに描かれたりしている場合はOK

梅柄

おめでたい柄として知られる梅は、写実的に描かれている着物であれば、正月から立春の頃までの着用をおすすめします。

しかし、デザイン化されていたり、他の柄とともに描かれている場合は、特に季節を気にする必要はありません。

桜とともに、梅は多くの人に愛されている柄でもあります。

季節12月〜2月
意味寒い時期に美しい花を咲かせることから「忍耐」
「力強さ」の意味を持つ
通年着用デザイン化されていたり、他の柄とともに描かれたり
している場合はOK

椿柄

椿のデザインは振袖や他の和物にもよく絵が描かれる柄です。

葉や枝とともに描かれる場合もよくあり、写実的、単独のデザインの椿柄の着物は冬着用した方が良いでしょう。

デザイン化されたり全体的に描かれたりしている場合は、通年着用が可能です。

季節12月〜2月
意味・高貴な花、聖なる花とされていて、
「永遠の美」「気取らない美しさ」
などの意味がある
・「厄除け」や「不老長寿」の意味もある
通年着用デザイン化されたものや全体的に描かれ
ている場合はOK

橘柄

橘は果実と花が共に描かれることが多い柄です。

「常世花」という別名を持つ橘には、不老長寿の願いが込められていると言われています。

吉祥文様の多くは中国から伝わったものですが、橘は日本で誕生した数少ない文様です。

季節12月〜1月
意味・蜜柑の仲間の一種で「子宝」の願いがある
・長寿の願いが込められているとも言われている
通年着用デザイン化されたものならOK

雪輪柄

雪の結晶をデザイン化したのが雪輪柄です。

雪は冬のイメージですが、涼しさを表現できることから夏の着物のモチーフとして使用されることもあります。

植物に雪が積もったような柄は冬に着るのがおすすめですが、基本的に季節を問わずに着られます。

季節12月〜2月
意味・雪解けを表現することから「豊穣」「豊作」
を意味する
通年着用・デザイン化されたものや総柄ならOK
・雪輪が描かれている浴衣は夏に着てOK
・雪輪とともに花が描かれている場合は、
花の季節に合わせて着用する

牡丹柄

寒牡丹は10月下旬頃から、冬牡丹は1月〜2月にかけて咲きます。

しかし、春牡丹の開花は4月下旬頃から5月なため、春に着ても問題のない柄です。

その場合は、他の柄とともにデザインされている着物を選ぶのが無難でしょう。

季節12月〜2月
意味「百花の王」とも呼ばれ大輪の華を咲かせること
から、「豪華絢爛」「幸福」「高貴」という意味
がある
通年着用他の柄とともにイメージとして
描かれている場合はOK

着物の柄|通年着られる柄

着物には通年着られる柄があります。

このような着物を1枚持っていると、季節の変わり目など、どのような柄の着物を着るか迷う時期に便利です。

気になる方は、一覧を参考に探してみてくださいね。

 

柄の名前季節意味
花柄1月〜12月・花柄は一般的におめでたい・縁起の
良いものという意味がある
青海波柄1月〜12月・「波柄」をデザイン化したもの
・「長寿」「誕生」「不撓不屈」の
意味がある
松柄1月〜12月・冬でも緑の葉を持つことから、
「長寿」「威厳」「子孫繁栄」の
意味がある
松竹梅柄1月〜12月・松 … 長寿の象徴
・竹 … 人生を迷わずに真っ直ぐ進
めるように願いが込められている
・梅 … 忍耐・力強さ
鶴柄1月〜12月・寿命が長いとされることから「長寿」
の象徴
・生涯同じ相手と共に過ごすことから
「夫婦円満」の意味もある
流水柄1月〜12月・川の流れにとともに、苦難や厄災が
流れて消えるようにと願いが込めら
れている
矢絣柄1月〜12月・矢は一度放つと戻らないことから、
嫁に行って「出戻らない」ように
と願いが込められている
雲柄1月〜12月・雲によって雨が降り、植物が育つ
ため「豊穣」という意味がある
・雨が降ると人の足がお店に泊まる
ので「商売繁盛」という解釈もある
鳥柄1月〜12月・「夫婦円満」を意味する
・他にもさまざまな意味がある
扇柄1月〜12月・広げると末広がりの形になること
から繁盛や開運の意味がある
御所車柄1月〜12月・「気高さ」「雅」の意味を持つ
・御所車に花が飾られると「幸せ
が溢れる」という意味に変化する

花柄

花柄と一口に言ってもいろいろ種類があり、中にはなんの花か描かれているのか、わからないときもあるでしょう。

どの時期に着ればいいのか迷うものもあるかもしれません。

この場合は、花びらだけが描かれた着物や、花がデザイン化されたものは、基本的に季節を気にせずに着られます。

また、四季折々の花が描かれているときも通年着用ができるので、あまり気にせずに着物を楽しみましょう。

季節1月〜12月
意味・花柄は一般的におめでたい・縁起の良いもの
という意味がある

青海波柄

自然の波をデザインしたものが青海波です。

写実的に描かれた波は涼しい印象を与えることから夏に着るのがふさわしい柄ですが、デザイン化された青海波はどの季節に着ても問題ありません。

波柄の着物を着たいときには、このようにデザイン化されたものも検討してみましょう。

季節1月〜12月
意味・「波柄」をデザイン化したもの
・「長寿」「誕生」「不撓不屈」の意味がある

松柄

松と言えばお正月のイメージがありますが、実は通年着られる柄です。

季節感を出したい場合は、帯で表してみるといいでしょう。

常緑樹である松は、冬の寒い時期でも緑の葉を持ち、年中私たちの目を楽しませてくれることから、長寿の象徴とされています。

季節1月〜12月
意味・冬でも緑の葉を持つことから、「長寿」「威厳」
「子孫繁栄」の意味がある

松竹梅柄

その名の通り松・竹・梅がセットになっている松竹梅柄も、通年着られるデザインの着物です。

おめでたい・縁起のよい文様として、古くから親しまれてきました。

松・竹・梅にはそれぞれの意味があります。

季節1月〜12月
意味・松 … 長寿の象徴
・竹 … 人生を迷わずに真っ直ぐ進めるように願いが
込められている
・梅 … 忍耐・力強さ

鶴柄

他の動物に比べると寿命が長いとされる鶴は長寿の象徴です。

また、番になると障害相手を変えない習性から、「夫婦円満」の願いも込められています。

鶴は単独で描かれることもありますが、松竹梅や亀と組み合わせてデザインされることも多い柄です。

季節1月〜12月
意味・寿命が長いとされることから「長寿」の象徴
・生涯同じ相手と共に過ごすことから「夫婦円満」の
意味も込められている

流水柄

絶えず流れ続ける流水柄は、吉祥文様の1つで、通年着用できる柄です。

流水柄は、他の草木や生き物とともに描かれることが多く、他の吉祥文様と掛け合わせてデザインされることが多いのが特徴です。

季節1月〜12月
意味川の流れにとともに、苦難や厄災が流れて消える
ようにと願いが込められている

矢絣柄

矢絣柄は矢羽根の模様をデザインした絣柄で、着物は通年着用できます。

矢は一度放つと戻らないことから、江戸時代には「出戻らない」ように願いを込めて、嫁入り道具に矢絣の着物を持たせたと伝えられています。

季節1月〜12月
意味矢は一度放つと戻らないことから、嫁に
行って「出戻らない」ようにと願いが
込められている

雲柄

雲は年中存在するもののため、通年着用が可能な柄です。

雲は龍や神の住む処と信じられていて、雲は縁起のいいことが起こる前触れとして親しまれてきました。

その中でも「瑞雲」柄は正倉院の工芸品にも見られる文様であることから、古くから雲柄は愛されてきたことがわかります。

季節1月〜12月
意味・雲によって雨が降り、植物が育つため
「豊穣」という意味がある
・雨が降ると人の足がお店に泊まるので
「商売繁盛」という解釈もある

鳥柄

着物に描かれる鳥は、さまざまな種類があります。

おしどりや雀、クジャクなど、数え始めたらキリがありません。

夫婦を司るものが多いためか、「夫婦円満」「子孫繁栄」の意味が多く含まれています。

季節1月〜12月
意味・「夫婦円満」を意味する
・他にもさまざまな意味がある

扇柄

その形から「末広(すえひろ)」とも呼ばれる扇は開運を意味するおめでたいものとして、着物にもよく描かれます。

扇とともに他の吉祥文様を取り入れ、デザインを楽しむことも可能です。

季節1月〜12月
意味広げると末広がりの形になることから繁盛や開運の
意味がある

御所車柄

平安時代に貴族が乗っていた乗り物を御所車と言います。

貴族の気高さや華やかさを象徴する柄として親しまれ、着物のデザインにも多く用いられます。

祝福する意味も含まれ、着物の他にも帯にもよく用いられる柄です。

季節1月〜12月
意味・「気高さ」「雅」の意味を持つ
・御所車に花が飾られると「幸せが溢れる」という
意味に変化する

着物の柄|シンプル&可愛いおすすめは?

シンプルで可愛い着物の柄は、所々に控えめに描かれた、花柄の着物ではないでしょうか?

花柄は華やかなイメージが強いですが、着物の地の色を活かしながら、袖や裾の部分に控えめに描かれていると、シンプルでありながら可愛い印象を与えます。

また、着物の色についても、ピンクや水色のようなパステルカラーは可愛い印象を全面的に押し出します。

控えめな可愛さを望むのなら、着物の色は紫や黒、淡い色の場合はくすみピンクなど、落ち着いたものを選ぶといいでしょう。

着物の柄|結婚式でタブーなのは?

結婚式に着物を着て出席する際に、単体で描かれているとタブーと捉えられる可能性がある柄を一覧でまとめました。

これらの柄は、単体やメインで描かれている場合、ご年配の方などは気にするかもしれません。

たとえば、桜と桜吹雪のみが描かれている場合、「散る」という印象が強く出てしまいます。

新郎新婦に迷惑をかけないためにも、結婚式の場では、タブーになりそうな柄のみで描かれている着物は避けるようにしましょう。

気をつけたい着物の柄理由
「黄泉の国からの使い」「浮気」
という意味がある
「儚く散る」イメージがある
椿花が丸ごと落ちる
下り藤「下がる」ことをイメージする
梅が散ることを「梅がこぼれる」
と表現することから

禰豆子(ねずこ)が着ている着物の柄は?

禰豆子(ねずこ)が着ている着物の柄は「麻の葉文様」です。

麻の葉文様は日本の伝統的な文様で、正六角形を規則的に繰り返して大麻の葉を描いています。

平安時代には仏像の衣服にも使われていた柄で、一般的になったのは江戸時代に入ってからで、産着などにも使われました。

家紋や伝統工芸品など、さまざまなものに使われている図柄でもあります。

まとめ

着物の柄は実にさまざまな種類があります。

季節によってどの柄のものを選べばいいか迷ってしまいますが、デザイン化されたものならほぼ季節を気にせずに着られることがわかりました。

結婚式などに着ていくときには、多少のタブーがあるので気をつけましょう。

着物の柄の意味を学びながら、楽しく生活に取り入れてくださいね。

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