茶道

表千家と裏千家ができた理由は?

茶道

茶道の流派は数多くありますが、
誰でもぱっと名前が出てくるのは
「表千家・裏千家」ですね。

どちらも家元の苗字は「千」。
つまり、千利休の子孫なのです。

それぞれの家がでできた理由は
どういうものなのでしょうか?

利休の孫 宗旦

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表千家と裏千家は、それぞれ、
利休の孫である千宗旦の息子たちが 興した家です。

千宗旦は、利休の妻の連れ子である少庵の息子です。
利休の茶道を受け継いだ少庵は、
隠居に伴い、宗旦に家督を譲ります。

宗旦は、非常にナイーブな性格だったらしく、
生涯、どちらかの大名家に仕えるというようなことは
しませんでした。

収入がままならいこともあり、
宗旦は清貧な生活を送りましたが。
千家の経済を安定させて、存続させる為に、
息子たちの就職活動は熱心に支援しました。

 

宗旦の息子たち

宗旦には4人の息子がいました。

長男は宗拙といいました。
宗旦がツテをたどり、やっとの思いで
加賀の前田家へ宗拙を仕官させますが、
宗拙はすぐにその職を辞してしまいます。

そのことが原因かどうかは定かではありませんが、
結局、宗拙は勘当されてしまいます。
詳しい記録がほとんど残っていない為、
辞職や勘当の原因は明らかではありません。

次男は宗守は、塗師吉文字屋の養子となっていました。

その為、三男の宗左が跡取りということになりました。

宗旦は、宗左を紀州徳川家に仕官させ、
自らの隠居の際には、茶室「不審庵」を譲ります。

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これが、「表千家」の始まりです。
この「不審庵」は、代々の表千家の家元に
継承されています。
代々の家元のお名前は
表千家の家元!名前の読み方を紹介!
をご覧ください。

隠居した宗旦は不審庵の裏に「今日庵」という茶室を作り、
四男の宗室とともに移り住みます。
宗旦は、隠居と宣言したものの
すぐには完全には隠居できずにおりましたが、
「又隠居する」
という意味で「又隠」という茶室も作りました。

これらの茶室は、宗室に譲られます。
宗室の家は、宗左の千家の裏にあることから、
「裏千家」と呼ばれるようになりました。

代々の家元のお名前は
裏千家の家元!名前の読み方を紹介!
をご覧ください。

なお、養子に出ていた、次男の宗守も、
のちに千家に戻り、武者小路に「官休庵」を営みました。

これら3つの家を、今でも「三千家」と呼んでいます。

表千家・裏千家の関係

表千家・裏千家は、文字通り隣接した場所に建っており、
木戸を一つ通って行き来しあう関係だったと
言われています。

宗旦が望んだ通り千家を存続させて守り抜く為に
両家は協力します。

先代の家元が早世し、当主が幼い場合は、
互いに稽古をつけて育成しました。

裏千家の7代、8代は、表千家からの養子です。
表千家7代如心斎と裏千家8代一燈は兄弟で、
ともに活動して 七事式を制定しています。

ただし、それ以降は、それぞれの家の跡取り養子は
他の家から迎えており、
少し疎遠になった様子が伺えます。

明治維新後は、両家とも
大名家の出仕先を失ってしまいます。

そのため、経済的に自立する為に、
それぞれが独立して、茶道の普及と弟子の拡大に力を入れて
競い合うようにして茶道文化を広めていきました。

一方では、現在も、「親戚関係」は継続していて、
利休忌法要は順番に主催しています。

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表千家と裏千家の違い

ご存知の通り、お点前の細かい手順や、
よく使う道具類などに違いが見られます。

また、表千家が本家筋ということもあるのか、
伝統を重んじ、保守的な部分があるのに対し、
裏千家は現代的な考えを取り入れたり
革新的なことを行う傾向があるように感じられます。

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例えば、明治期に海外の方も楽しめるようにと
立礼式の点前を生み出したのは

裏千家の玄々斎ですし、
学校茶道の普及や茶道関連書籍の出版など
裏千家は新しい事業に積極的に取り組んでいます。

ただ、両家とも、
「千利休を祖とする侘び茶の継承者」
です。
亭主と客で一座を建立するという
根本的な茶の湯の考え方は

相違がないようですね。

 

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