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一期一会の意味とは?わかりやすく使い方の例文や類語を解説

禅語

一期一会の意味・使い方

茶道にはさまざまな禅語が出てきますが、なかでも茶道らしいのが「一期一会」

人生や人間関係を語るときにも、使われる四字熟語ですよね。

この「一期一会」を考えたのは千利休ですが、なんと世間に広めたのは別の人物でした。

今回は「一期一会」の詳しい意味や日常での使い方はもちろん、どんな背景があって世間に広まったのか紹介していきます。

ポイントは下記の3つにまとめました。

誰でも知る言葉こそ、難しかったりします。

まずは正しい意味のおさらいから見ていきましょう。

一期一会の意味は?わかりやすく解説

意味 一生に一度だけの出会い

一期一会はよく人との出会いを表す場面で使われますが、自分で望んでいたことや欲しかったものとの出会いでも使うことができます。

さらに四字熟語を崩してみてみましょう。

一期の意味 一生、生涯
一会の意味 出会い、縁

これを茶道に置き換えると分かりやすいのが、お客さまですね。

亭主と客の組み合わせはもちろん、同じ席にいる客同士の組み合わせも二度と無いかもしれません。

その時の縁が最後だと思って、茶席に入ると集中力も全く違います。

そのほか道具やお菓子といったものにも、一期一会の意味がよく合うでしょう。

いつも使ってる茶碗は、いつか割れるかもしれない。

今日食べたお菓子と同じ味わいは、もう二度と味わえません。

こう考えると何気なく行う茶道は、一期一会の存在ばかりに囲まれているのが分かります。

▼一期一会の意味を丁寧に解説しています

一期一会とは|読み方・出典・由来

読み方 いちごいちえ
出展 山上宗二記(やまのうえのそうじき)

一期一会の読み方は「いちごいちえ」です。

「一期」をいっきと呼びがちなので、間違えないように気をつけましょう。

なんと一期一会という言葉が作られたのは、幕末という案外新しい時代です。

この単語を広めたのは、茶道や華道といった伝統文化に精通した武士「井伊直弼」です。

茶道に対する深い心構えを記した彼の著作『茶湯一会集』にも、一期一會という単語を発見することができます。

一期一会は誰の名言?

この一期一会という言葉を最初に唱えたのは、茶匠 千利休です。

路地ヘ入ルヨリ出ヅルマデ、一期ニ一度ノ会ノヤウニ、亭主ヲ敬ヒ畏ベシ
-『山上宗二記』著 「茶湯者覚悟十躰」より引用

ただ千利休は自分の本を残していないため、正確には弟子の「山上宗二」が残しています。

一期はもともと仏教の用語であり、茶道に縁が深い「禅」から利休はこの考えに至りました。

一期一会の使い方は?【例文あり】

お茶席で一期一会を使うときは、来てくれたことへの感謝や出会いを喜ぶという意味で使うことができます。

また珍しい道具や、季節の話題をするときにも使いやすいでしょう。

もちろん一期一会は、茶道以外の場面でも使うことができます。

やはり使いやすいのが人との出会いの場でしょうか。

宴会などの賑やかな場面では

「一期一会の出会いに感謝しながら、楽しみましょう」

そのほか偶然仲良くなった方などにも

「今日は一期一会の出会いをいただけて、よかったです」

といった言葉をかけると、相手からの印象がさらに良いものになります。

茶道の禅語は一見すると理解が難しいような単語もありますが、そういった中でも比較的使いやすいのが一期一会の良いところです。

一期一会の類語|似た言葉はある?

似ている言葉 千載一遇、後生一生

よく使われるのが「千載一遇」(せんざいいちぐう)ですね。

ここぞという場面では千載一遇のチャンスなどと言ったりします。

どれも同じ意味になりますが、使うときのイメージとして一期一会はより丁寧で人との出会いに感謝をするという意味が強くなります。

一期一会は英語で何という?

英語 once in a lifetime meeting

一期一会を英訳すると、生涯における一度の出会いという単語になります。

日本でmeetingというと会議を意味しますが、それ以外にも「出会い」「遭遇」という意味も込められています。

lifetimeの前にmyを付け足したりしてより自分の感情を強調するなど、自分らしい英訳をするとさらに意味を深く理解できます。

まとめ

▼一期一会の概要まとめ

意味 一生に一度だけの出会い
読み方 いちごいちえ
出典 山上宗二記(やまのうえそうじき)
似ている言葉 千載一遇、後生一生
英語 once in a lifetime meeting

今回は簡単に一期一会の意味を紹介しました。

茶道に興味を持つ海外の方は今後ますます増えるため、英語でも説明できるようになっておきましょう。

これからも「あの禅語、どんな意味だっけ?」

となったときに、すぐに調べられる禅語を紹介していきますのでお楽しみに。

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