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色即是空の意味・英語・読み方は?空即是色との違い&量子力学との関係も

禅語

色即是空の意味とは

色即是空という四字熟語は、仏教のお説法や文学作品ではよく聞く単語ですよね。

しかし仏教や文学だけでなく、茶道にもとても縁のある言葉でもあります。

「茶道を始めたばかりの初心者です」と言っても、周りの人からするともうあなたは茶道家としてのイメージが付けられているかもしれません。

茶道を受け継ぐ存在として、あらゆる教養を身につけても損はありませんよ。

今回はよく使われるけど、意味を見落としがちな四字熟語「色即是空」について紹介します。

それではまず、正しい意味のおさらかいから見ていきましょう。

色即是空の意味は?わかりやすく簡単な解説

意味今目の前にある存在の全ては常に変化を続けており、永遠ではない

人生や世の中の無常感を表す言葉として使われており、日常生活ではこの言葉に出会うことは多くありません。

色即是空はそれぞれ3つの単語で成り立っています。

物質
即是そのものは
存在しない

さらにもう一歩踏み込むとものごとの根本が消えれば、その現象も消える。

といったものもありますが今回は、最初の意味をメインに紹介にています。

これを茶道に置き換えると、お道具についての心構えが分かりやすいですね。

お稽古やお茶会で目にする、いつもの茶碗や棗を皆さんは持っています。

しかし所詮は道具で、ふとしたきっかけで壊れてしまう可能性もあります。

当たり前のように使っている道具ではありますが、急にいなくなってしまうかもしれない。

そんな想いでお道具、そして人との出会いにも出会えたら良いですね。

▼色即是空の意味を丁寧に解説しています

 

色即是空とは|読み方・出典・由来

読み方しきそくぜくう
出典般若心経

色即是空の読み方は「しきそくぜくう」です。

読み方は難しいですが、勘違いして覚えることは少ないですね。

この四字熟語はもともと、般若心経というお経に書かれていました。

色不異空、空不異色、色即是空、空即是色
-『般若心経』より引用

色即是空の使い方は?【例文あり】

お茶会で色即是空の禅語がかけられている時は、お道具やその時の出会いを喜びを表現すると使いやすいです。

そのほか日常生活では使う場面が少ないように感じますが、1番使いやすいタイミングはお葬式です。

「人との出会いはすべて色即是空であり」

「世の中は常に色即是空の状況なため」

こういったフレーズを持ち出すことで、遺族の悲しみにもそっと寄り添うことができます。

 

色即是空の類語!空即是色・諸行無常との違いは?

諸行無常も色即是空同様に、仏教の無常感を表しています。

般若心経では色即是空の後に空即是色と続いていますが、これが2つめ目の意味である「ものごとの根本が消えれば、結果も消える」に繋がります。

どれも意味は同じですが、いきなり色即是空という単語を持ち出すと驚かれることもあるので、日常生活ではこういった単語を使っても良いでしょう。

色即是空は英語で何という?

英語All is vanity

色即是空をそのまま英訳すると、とても長くなってしまったり、難しい内容になってしまいます。

そのため無常感という意味に焦点を絞って、英訳するのがおすすめです。

 

色即是空は量子力学・般若心経と関係ある?

色即是空は仏教において「物質はすべて無であり、無もまた物質である」という概念から、量子力学と関係あるのでは?と思われる方もいるようです。

量子力学でも「何もない空間においても、エネルギーは存在する」という考え方が存在するため、似ていると思うでしょう。

昔のお坊さんが量子力学を学んでいたかは分かりませんが、般若心経も科学も現世のことを説明しているので、似た部分があったも不思議ではありません。

 

色即是空がクレヨンしんちゃんの掛け軸なのはなぜ?

茶道とは全く関係ない話になってしまいますが、アニメのクレヨンしんちゃんは野原家が舞台となっています。

野原家にある和室の一角には色即是空の掛け軸がかかていた…というのを思い出した方もいらっしゃるでしょう。

子供むけのアニメなのに、なぜ難しい単語が出て来るのか公式からは発表されていません。

ただ主役のしんちゃんの存在自体が不可思議で、作者が無常感と合わせたために敢えて登場させている可能性もあります。

 

まとめ

▼色即是空のまとめ

意味一生に一度だけの出会い
読み方しきそくぜくう
出典般若心経
似ている言葉諸行無常
以後All is vanity

今回は色即是空の意味や、日常生活での使い方を紹介しました。

茶道文化だけでなく、仏教の真意が込められた単語でもありますので、忘れないようにしておきましょう。

また次回も「あの単語の使い方を知りたい…」

といった時にサクッと読める禅語の紹介をします。

今よりもっと禅語に詳しくなっていきましょう。

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