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日々是好日の意味とは?わかりやすく読み方・使い方&似た言葉を紹介

禅語

日々是好日

茶道のようにお客さまをもてなしたり、丁寧に道具を扱うのは特別なことではありません。そんな日常生活について教えてくれるのが「日々是好日」という禅語です。

茶道では有名な言葉ですが、きちんと意味を説明できる方は多くないのではないでしょうか。

せっかくお稽古を続けても「日々是好日」の意味を説明できないのは、少し恥ずかしいですよね。

今回は「日々是好日」の意味や使い方について紹介します。

禅語は言葉の意味を知れば簡単に理解できます。誰でも分かりやすいように、一歩ずつ丁寧に解説していきます。

日々是好日の意味は?

意味 毎日楽しく平和な良い日が続くこと

日々是好日を現代の言葉に直訳すると「毎日が良い日」という意味になります。

解釈はさまざまありますが一般的なものは

  • 平和な日常を送れることが幸せ
  • 目の前のやるべきことに集中しなさい
  • 向上心を持ち続けて毎日努力しなさい

といった意味があります。

これを茶道に置き換えると普段の「お稽古」が分かりやすいですね。

お稽古をきちんと続けてこそ、本番のお茶会で達成感を味わうことができます。

また茶道は五感をフル活用することも大切です。

「茶道をしているときは余計なことを考えず、お茶席の中にある音や香といったものだけに集中しなさい」

とも解釈できます。

とはいえ禅語はもともと抽象的な意味になっていますので、お茶会で掛け軸を見たときどのように受け止めるかが重要です。

 

日々是好日とは|読み方・出典・由来を解説

読み方 にちにちこれこうじつ 他
出典 碧巌録(へきがんろく)

日々是好日の読み方は「にちにちこれこうじつ」「にちにちこれこうにち」「ひびこれこうじつ」といった読み方をされます。

どれが正解というわけではありませんが、一般的には自分の先生や先輩が言った言葉で覚えておきましょう。

もともと日々是好日は『碧巌録』(へきがんろく)という中国の仏教書に書かれていた言葉です。

挙。雲門垂語云。十五日已前不問汝、十五日已後道将一句来。自代云。日々是好日。
-『碧巌録』第六則より引用

ある偉いお坊さんが「これからどう生きるか?」という自分への疑問に対して「毎日が良い日である」と答えたのが最初です。

こういったことから座右の銘に「日々是好日」を挙げる人もいます。

素敵な人生は一日ずつの積み重ねですね。

 

日々是好日の使い方は?

日々是好日の使う場面で最も多いのは、お茶席ですよね。

掛け軸に「日々是好日」がかけられていた場合は、自分なりの解釈で説明してみましょう。

それ以外にも座右の銘にしたり、SNSのプロフィールに書いたりする方もいるようです。

禅語がひとこと書かれているだけで、とてもかっこ良い印象になりますね。

「日々是好日」という禅語はお茶席だけでなく、日常生活でも使える便利な言葉です。

元の意味が日常生活や平凡な毎日に感謝する意味なので、たとえば大雨や豪雪が過ぎ去ったあとに

「何事もなくてよかったですね、まさに日々是好日といったところです」

というような使い方ができます。

そのほか祝辞などでも

「皆さんのおかげで何事もなく、日々是好日という日常を送れました」

と一言付け加えるのも良いでしょう。

日々是好日に似た言葉はある?

似ている言葉 雲門好日、雲門日々是好日

同じ『碧巌録』には、日々是好日に似た禅語が紹介されています。

雲門好日、雲門日々是好日と、どれも似た漢字が使われていますね。

ちなみに「雲門」(うんもん)というのは、先ほど紹介したお坊さんの名前です。

雲門宗という仏教を作ったとても偉い方です。

日々是好日は英語で何という?

英語 Every day is a good day

日々是好日は英語でも説明できます。

英訳も自由に解釈できますが、ポイントは難しく考えないことです。

「毎日が良い日である」をそのまま英語にすると

Every day is a good day

になります。

goodをniceに変えたりしても良さそうですね。

自分の解釈を英訳するのではなく、そのままの意味を海外の方に伝えましょう。

▼日々是好日といえばこの映画ですよね

 

まとめ

▼日々是好日の概要まとめ

意味 毎日楽しく平和な良い日が続くこと
読み方 にちにちこれこうじつ 他
出典 碧巌録(へきがんろく)
似ている言葉 雲門好日、雲門日々是好日
英語 Every day is a good day

今回は簡単に「日々是好日」の意味を紹介しました。

そのまま覚えるより、意味や言葉の背景を知った方が理解しやすいですよね。

禅語は数えきれないほど数があり、どれも意味が深いものばかりです。

これからも「あの禅語、どんな意味だっけ?」

となったときに、すぐに調べられる禅語を紹介していきますのでお楽しみに。

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