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水出し緑茶は危険?デメリット&注意点やためしてガッテンの効能!

日本文化

水出し緑茶は危険?デメリット&注意点やためしてガッテンの効能!

お湯を沸かす手間なく気軽にお茶が飲める水出し緑茶。透き通った緑色と作りやすさから幅広い年代に人気ですが、危険性やデメリットがないか心配な方もいるのでは?

そこで今回は、水出し緑茶の効能や作るときの注意点についてご紹介いたします。

水出し緑茶の衛生面やその効果について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

水出し緑茶が危険と言われる理由とは?

水出し緑茶はすぐに冷たいお茶が飲めることが魅力ですが、沸騰させていない水を使うため、安全面が気になりますよね。

ここでは水出し緑茶は本当に危険なのか?以下について調べました。

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

殺菌できないから危険なの?

日本の水道水はそのまま飲めるように管理されているため、煮沸殺菌できないからといって水出し緑茶が危険ということはありません。

日本の水道水は、水道法で定められている非常に厳しい基準を満たしています。一般細菌や大腸菌、重金属など健康に影響を及ぼす可能性のある物質について、51項目もの基準が設定され、その基準に適合するように管理されているため、そのまま飲んでも安全です。引用:水道水で麦茶を作るのは危険?水出しと煮出しどっちがいい? | 安心・安全な富士山麓の天然水を使用したウォーターサーバー・宅配水 ウォーターサーバーのうるのん【TOKAIグループ 公式】

水出し緑茶は水道水からそのまま作ってOK

むしろ低温で抽出するため、煮出したお茶よりも殺菌成分であるカテキン類は抜けにくいとされています。

ただし、カルキ臭が残ってしまうこともあるので、匂いが気になる方は煮沸するか、塩素が抜けるまで冷蔵庫で1日冷やすのがおすすめです。

食中毒・下痢になるって本当?

水出しに限らず、自宅で作ったお茶は雑菌が繁殖してしまうリスクがあります。

水出しだからと言って食中毒や下痢になるわけではないので安心してください。

しかし、容器に雑菌が付着していると菌が繁殖しやすいので、細部まできれいに洗ってから乾燥させた容器を使用しましょう。

前もって容器を殺菌・熱湯消毒しておくのもおすすめ。またリスクを避けるためにも、作ったお茶は2~3日で飲み切ることが大切です。

飲みすぎるとカフェインの作用によりお腹を下しやすいので、調節しながら飲んでくださいね。

水出し緑茶はまずいの?

同じ緑茶でも、煮出すのと水出しでは風味に違いがうまれます。

煮出し苦味や渋味が感じられて飲みごたえがある
水出し苦味や渋味の成分があまり出ずまろやかになる

それぞれに魅力があり、水出しの場合は苦味を感じない分うま味が強くなるのが特徴です。

冷たい水で緑茶を淹れると、うま味を呈するアミノ酸類のテアニンや渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)は、お湯で入れた場合と同様に溶出されますが、渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)と覚醒作用を持つ苦味のカフェインの溶出量は溶出量が低下するため、うま味を感じやすいお茶を淹れることができる。引用:緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」:農林水産省

苦味が苦手な人や小さい子でも飲みやすいので、来客用のおもてなしとしても重宝されていますよ。

水出し緑茶のデメリット

健康効果が高いとされる緑茶ですが、緑茶には飲みすぎ注意の成分「カフェイン」が含まれています。

カフェインによる利尿作用

カフェインには、集中力の向上、脂肪の分解促進、疲労回復などプラスの効果がある反面、摂取過多になると利尿作用による脱水、睡眠障害などリスクがあることを覚えておきましょう。

しかし、実は水出し緑茶は煮出し緑茶と比べるとカフェイン量が少ないとされています。

カフェインは、10°C前後の冷水で淹れると、お湯で淹れた時の半分程度に減り、さらに冷たい0°Cに近い氷水で淹れるとお湯で淹れた時と比べて約80%減らすことができます引用:果樹茶業研究部門:なるほど・ザ・水出し緑茶 ! (詳しい解説) | 農研機構

1日緑茶10杯程度であれば問題ないと言われていますが、カフェインを抑えつつ緑茶を飲みたいという人は、氷水出しも試してみてくださいね。

水出し緑茶に注意点はある?

水出し緑茶を自宅で安全に飲むために注意すべきことあるのでしょうか?チェックしてみましょう。

水出し緑茶の常温保存はNG!

エフコープの調査では、30~40度帯の菌が好みやすい時間が長くなると増えやすく、常温放置したお茶の菌数が最も多いという結果がでています。そのため、作った緑茶は必ず冷蔵で保存し、常温放置をしないようにしましょう。引用:田中園 | 山梨県富士吉田市のお茶(日本茶)販売店

菌が好む温度は30~40度なので、煮出した緑茶を長時間常温で放置しておくことも危険です。

水出し茶は、煮出したお茶よりも殺菌成分であるカテキン類は抜けにくいですが、とはいえそうしたリスクは抱えています。雑菌の繁殖を防ぐため、茶葉の浸出は常温では行わず、冷蔵庫内でじっくり行いましょう。引用:そのぎ茶_まるせい酒井製茶〜美味しいを求め続けて三代〜

水出しでも煮出しでも、自宅で作ったものは冷蔵保存しておくようにしてください。また、水出しは冷蔵庫内で行うことが推奨されています。

ためしてガッテンで紹介された水出し緑茶の効能って?

NHKの生活情報番組「ためしてガッテン」でも紹介された水出し緑茶。

なかでも緑茶を氷水で出すことで、注目成分エピガロカテキン(EGC)をたくさん獲ることができると話題になりました。

免疫力がアップするの?

エピガロカテキンの主な効能が免疫力の向上です。

水出しでも煮出しでもエピガロカテキン(EGC)は摂取出来ますが、煮出すと苦味と渋みのエピガロカテキンガレート(EGCG)も多くなることが分かっています。

熱湯で淹れた緑茶浸出液中のEGCとEGCGは同程度含まれるため、EGCの作用がEGCGに打ち消される可能性が高い。冷水で淹れた場合、EGCGが溶出しにくくなるため、EGCの効果が発揮されやすくなる。合わせて、渋味・苦味が減ることで飲みやすくなる。引用:緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」:農林水産省

「水出し冷茶」のEGCは、免疫力を高める効果が確認されています!これは、「水出し」だからこそ有効になる効果です。引用:お茶の科学 – 新しいお茶の楽しみ方 – 竹沢製茶株式会社

EGCGが増えるとEGCの自然免疫能効果が弱まり、水出しではEGCGがあまり出てこないので、疲れている時などには水出し緑茶が◎です。

血圧の上昇を抑えてくれるの?

中でも苦み成分の一つでもあるエピガロカテキンガレートには、血圧の上昇に関与するアンジオテンシンI変換酵素の活性を阻害し血圧を下げる作用が確認されています。引用:緑茶ではじめる、おいしい血圧ケア習慣 | 大井川茶園

上記したEGCGは、血圧を下げる効能が期待できます。

水出しのEGCG溶出量は煮出しに比べると減りますが、水出しでも摂取できるため緑茶を定期的に飲むことで血圧上昇の抑制が期待されています。

温かいお茶と冷たいお茶では、期待できる効果に違いがあるということなんですね。でも、温度に関係なく期待できる効果もありますし、良い事づくめって事なんです。引用:冬は血圧上昇に注意!緑茶ではじめる、おいしい血圧ケア習慣 | 大井川茶園 公式ブログ

気分や体調に合わせて、水出し(氷水出し)と煮出しで飲み方を変えるのもいいですね。

睡眠の質が良くなるって本当?

緑茶の冷水浸出液には、EGCよりもさらに多く睡眠を促す作用のある「テアニン」が含まれています。

脳がリラックスしているときには「α波」が出ているとよく言われますが、テアニンはこのα波を増やすということが最近の研究で明らかになっています。お茶を飲んでリラックスするのは、一つはこれが関係しています。また、このα波は心地よい睡眠にもつながると言われています。引用:水出し煎茶のテアニンが睡眠の質を良くする|鹿児島 お茶の美老園

テアニンはリラックス効果があるので寝る前に飲むのもおすすめ。

水出し緑茶はカフェインが出にくいので、寝る前のカフェイン摂取に抵抗がある方にもぴったりです。

水出し緑茶は日持ちする?賞味期限は?

自宅で作るお茶は、添加物が入っていないため日持ちはしません。飲みきり目安は2~3日です。

水出し緑茶に限らず、自宅で作ったお茶は冷蔵で「2~3日以内」に飲み切ることを目安にするのが安全です。これは、ミネラルウォーター・水道水どちらの場合も同じです。細菌は、煮沸しない、するにかかわらず、繁殖しやすい温度にどれだけさらされたかがポイントです。引用:田中園 | 山梨県富士吉田市のお茶(日本茶)販売店

いくら衛生面に気を使っていても無菌状態でない限り菌は繁殖してしまうので、常温で保管したり、洗って濡れた容器にそのまま入れてしまうことは避けるようにしてください。

また、2~3日経っていなくても、以下のサインが出たら要注意。飲むのは控えましょう。

  • お茶が濁っている
  • 表面に膜が張っている
  • 酸っぱいような臭いがする

清潔な容器に入れ、飲み切れる量だけ作るようにしましょう。長く美味しく飲めるように、しっかりと冷やして保管してくださいね。

まとめ

今回は、手軽においしく体にも良いことづくめの水出し緑茶をご紹介しました。

冷たい緑茶が苦手という方は、水出し緑茶を作ったあとに茶葉を取り除いて温めてもOK。

温めて飲んでも成分は変わらないため、冬場でも水出し緑茶を楽しめます。

水出し緑茶でも煮出した緑茶でも、安全面に特別変わりはありません。

自宅で作ったお茶は消費期限が短いので、おいしいうちに飲み切ってくださいね。

緑茶が好きな人も飲み機会がない人も、ぜひこれを機に水出し緑茶や氷水出し緑茶を試してみてはいかがでしょうか?

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