茶道のお菓子で有名は?和菓子ランキング【御用達&季節別】呼び方・食べ方も

茶道のお菓子

茶道と言えば、和菓子が人気ですね。

美味しいことはもちろん、見た目が美しいことで和菓子が好きな人も多いのでは無いでしょうか。

しかし和菓子と言っても茶道に馴染みが無い方にとっては「まんじゅう」「だんご」といったものくらいしか、知らないかもしれません。

今回はそんな方のために、茶道ではどんな和菓子が食べられており、どういったお店の和菓子が美味しいのかといったことをご紹介していきます。

実際にお茶会で和菓子が出された場合に、慌てないための作法についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

今回ご紹介するポイントは、以下の通りです。

の三点です。

それでは、素敵な和菓子の世界を覗いてみましょう。

茶道のお菓子の名前!呼び方は?

茶道に和菓子は必須アイテムですが、それぞれ名前があります。

皆さんがよく食べている和菓子と言えば「まんじゅう」「だんご」「お汁粉」といったものですが、それらとは別の名前が茶道では使われています。

茶道ではで使われるお菓子には、

  • 主菓子(おもがし)
  • 干菓子(ひがし)

という2種類のお菓子があります。

この2つの違いは水分量にあり、水分量が30%以上のものを主菓子(生菓子)と呼び水分量が10%以下のものを干菓子と呼びます。

ちなみにこの中間に位置するものを半生菓子(はんなまがし)と呼び、

  • 甘納豆
  • 石衣(いしごろも)
  • 錦玉(きんぎょく)

などのお菓子が有名です。

茶道のお菓子にはどんな種類がある?

茶道に出てくる和菓子には「まんじゅう」「だんご」「お汁粉」以外に、茶道専用のお菓子があります。

もちろん「まんじゅう」「だんご」といった和菓子も出てきますが、名前や使われている材料が異なります。

まんじゅうは「薯蕷饅頭」と呼ばれておりつくね芋を原料として蒸したばかりのものを、提供することもあります。

その他にも金平糖やぜんざいといったものも、提供されます。

ここでは、茶道ではどんなお菓子が使われているかという概要をご紹介していきます。

濃茶には主菓子

濃茶とはよく時代劇などで見られる、一つの茶碗を複数人で回し飲みする作法のことです。

ホテルや学校で開催されているお茶会では提供されることは少ないですが、狭い茶室で行われる「茶事」(ちゃじ)と呼ばれるイベントで飲むことができます。

流派によって茶事の順番は異なりますが、多くは懐石料理を頂いた後に濃茶も頂きます。

その際一緒に楽しむのが「主菓子」(おもがし)と呼ばれるものです。

薄茶の時に楽しむ干菓子に比べて、水分が多いことから「和生菓子」(わなまがし)とも呼ばれております。

主菓子には

  • こなし
  • きんとん
  • 薯蕷饅頭

などがあり、それぞれ季節に合わせた意匠を凝らされたものが提供されます。

普段のお茶会では、省略した時間の中でもお客様に精一杯楽しんでもらいたいという気持ちから、

薄茶と主菓子というセットが提供されています。

▼和菓子を作る職人の様子です

薄茶には干菓子

和生菓子に対して、水分が少ない和菓子を「干菓子」(ひがし)と言います。

みなさんがよく飲まれる薄茶とセットで提供されます。

干菓子には、

  • 「和三盆」(わさんぼん)
  • 「落雁」(らくがん)
  • 「煎餅」

などがあります。

中でもよく見かけるのが「和三盆」でしょうか。

和三盆糖という徳島県・香川県の一部分でしか生産されていない、サトウキビを原料として作られた砂糖を固めて作るお菓子のことです。

柔らかい甘さと上品な口溶けが特徴的で、抹茶によく合う和菓子です。

特に日本三大銘菓の一つである森八製「長命殿」が有名です。

茶道の和菓子ランキング|おすすめ有名店3選

引用元:赤坂店(直営店・虎屋菓寮) | とらやの和菓子|株式会社 虎屋

いざ和菓子を買うとなっても、どのお店で買えば良いのか迷うことが多いですよね。

ここでは和菓子業界の中でも名店と呼ばれる、おすすめの老舗をご紹介します。

①とらや

引用元:御代の春(白) を食べてみた口コミは?販売店舗や通販・カロリー・値段・賞味期限や日持ちのまとめ – おみや

創業創業地銘菓社風
室町時代京都御代の春伝統的

とらやと言えば「羊羹」が有名です。

茶道の先生によっては「とらや以外の羊羹は認めない」という方もいらっしゃるほどです。

現代も贈答品としてとらやの羊羹は使われていますが、実は主菓子も作っています。

季節ごとに様々なお菓子が並んでおり、特に面白いのが1695年に作られた「菓子見本帳」が有名です。

200点近い和菓子のデザインが記載されており、現代における和菓子の基礎となったと言っても過言ではありません。

通常であれば老舗の和菓子店が大きくなれば、それまで保持してきた伝統や独自の美しさが失われてしまうことがありますが「とらや」は、伝統と革新が上手に融合されていると言われています。

ちなみに「とらや」の紙袋は高級感とシックなデザインがとても人気です。

②叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)

引用元:絶品和菓子「あも」にはアイスを挟んで食べる意外な食べ方があった!叶 匠壽庵に教わる「和菓子のアレンジレシピ」3選 | Precious.jp(プレシャス)

創業創業地銘菓社風
1958年滋賀県あも自由

叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)は、滋賀県大津市にある老舗です。

羽二重餅の外側をあんこで包んだ「あも」や、濃厚な梅酒で作られた「標野」が特に有名です。

和菓子業界は全体的に営業利益が芳しくない昨今ですが、そんな中でも叶 匠壽庵は右肩上がりの成長を続けています。

「和菓子業界のSONY」という異名もあり、とらや同様に伝統と確信を上手に融合させています。

大津市内には「寿長生の郷」(すないのさと)という里山があり、美味しい和菓子や設置されている茶室で茶道体験も行えます。

特に裏千家と仲がが良く、同施設内にある茶室「清閑居」は、裏千家前家元である鵬雲斎大宗匠が直々に命名しています。

 

③老松

引用元:老松「御所車」を食べた口コミは?販売店舗や通販・カロリー・値段・賞味期限や日持ちのまとめ – おみや

創業創業地銘菓社風
100年以上京都御所車おしゃれ

老松は他の和菓子店に比べて、そこまで規模が大きい和菓子店ではありません。

しかし、常に新たな試みを続けている老舗と言えます。

老松の4代目当主である「太田達」さんは茶道にも精通しており、和菓子に対して真摯に向き合っています。

小さいながら凛とした美しさと上品さを持っているのが印象的です。

表千家・裏千家で和菓子の種類が違う?

基本的にどの流派でも、使う和菓子に代わりはありません。

しかし流派ごとに好みがあるため、微妙に扱う和菓子や作法が異なったりします。

今回は特に「初釜」で使う和菓子に焦点を当てて、表千家と裏千家でよく使われる和菓子のご紹介をします。

表千家御用達の和菓子といえば?

表千家の初釜では「常盤饅頭」(ときわまんじゅう)と呼ばれる和菓子が好まれます。

外側は白い皮で包まれており、中のあんは緑色の白小豆で作られています。

正月の雪景色と、千年経っても変化しない松の緑色がモチーフになっています。

裏千家11代家元「碌々斎」(ろくろくさい)のお好みと言われており、現在では京都にある老舗「甘春堂」(かんしゅんどう)の常盤饅頭が有名です。

裏千家御用達の菓子といえば?

裏千家の初釜では「花びら餅」が好まれています。

白色やピンク色の羽二重餅で白味噌で作ったあんを半月状に包み、中に一本甘く煮た「ごぼう」を入れています。

もともとは宮中の「歯固め」という儀式の際に長寿を願って、食べていた和菓子です。

最初は宮中の中にいる一部分の人しか食べられない和菓子でしたが、幕末に裏千家11代家元「玄々斎」が宮中に呼ばれて食べたことをきっかけに、裏千家の初釜で花びら餅を使用することが許されました。

現在では様々な老舗が作っていますが、当初は「川端道喜」(かわばたどうき)と言う京都の老舗が作って、宮中に献上していました。

【四季】茶道のお菓子を季節別に紹介

ここでは茶道で使われる和菓子を、季節ごとに分けてご紹介していきます。

お稽古でなんとなく食べていたという方も、これを機に復習しましょう。

春(3月・4月・5月)

春のお茶会のテーマには

  • ひな祭り
  • 利休忌
  • 初風炉

などがあります。

そんな中でも特に春らしさを感じる和菓子は「さくら餅」「うぐいす餅」でしょうか。

さくら餅の香りを嗅ぐと一気に春らしさを感じることができますが、実はさくら餅には二種類あります。

特徴関西関東
名称道明寺長命寺
材料もち米小麦粉

両方とも餅の中にあんこが入っているのと外側を桜の葉で包むのは同じですが、違いは外側の餅にあります。

関西の道明寺はもち米で作られた餅であるため、もちもちとした食感です。

関東の長命寺は小麦粉を焼いた皮で包むため、さらりとした食感です。

ちなみに北海道は長命寺と思いきや、実は道明寺のさくら餅が主流です。

 

実は茶道で使われるうぐいす餅にも、秘密があります。

通常売られているものは丸い形をしていますが、茶道で使われるうぐいす餅は鳥の形状をしています。

とても控えめなデザインなのでよく観察しないと分からないかもしれませんが、こういった小さいところにも季節を感じる工夫があると嬉しいですね。

夏(6月・7月・8月)

夏のお茶会テーマには

  • 梅雨
  • 七夕
  • 立秋

などがあります。

主に使われるお菓子は「水無月」です。

三角形のういろうの上に甘煮の小豆を乗せた、食感も楽しめる和菓子です。

特に京都では夏越の祓という穢れを払う行事の時期に、一年の無事を祈って食べられています。

その他にも葛や寒天で、涼しさを演出した和菓子が好まれています。

秋(9月・10月・11月)

秋のお茶会テーマには、

  • 中秋の名月
  • 重陽の節句
  • 炉開

などがあります。

よく使われるお菓子には「着せ綿」「亥の子餅」があります。

着せ綿は重陽の節句という、9月の行事の時に食べられています。

菊の花がモチーフになっており、蕊(しべ)という細かい花の部分までも忠実に再現されており、職人の腕の見せ所でもあります。

 

特に重要なのが「炉開」です。

茶道のお正月と呼ばれており本格的に寒くなる冬に備えて、風炉から炉に切り替わる時期です。

炉開の時に食べられているのが「亥の子餅」です。

猪の子供をモチーフにしており、とても香りが良いお菓子です。

猪が後ろ足で土を蹴る様子から、火災予防という意味もあります。

その他教室や流派によっては、炉開の時にぜんざいを食べるという習慣もあります。

冬(12月・1月・2月)

冬のお茶会テーマには、

  • 初釜
  • 節分
  • 釣り釜

があります。

主に「こなし」「ねりきり」といったものが、季節のテーマに沿って作られています。

年末の稽古納めの時には、大福やおはぎが好まれています。

普段のお茶会では食べられることはありませんが、稽古納めの時期は師匠と生徒共に忙しいため、普段稽古をする道場の掃除をした後、軽食という意味で食べることがあります。

茶道のお菓子の食べ方作法まとめ

続いてお茶会で出された場合の、和菓子の食べ方や作法についてご紹介します。

特に細かいルールはあまりありませんが、いざという時に慌てないためにも予習しておきましょう。

お菓子を食べるタイミングは抹茶の前?

お茶会でお菓子を食べるタイミングは、抹茶を飲む前にが作法です。

日常で和菓子を楽しむようにお茶とお菓子を交互に楽しみたいと思いがちですが、茶道においてメインは「抹茶」であり、抹茶を楽しむために「和菓子」があります。

作法だから仕方ないのかもしれませんが、ある程度の茶道経験者になると和菓子で甘さを楽しんでから、少し苦い抹茶で甘さを流すという楽しみ方もあります。

 

実際のお茶会では、茶碗に抹茶を入れるタイミングで亭主から「お菓子をどうぞ」というお声がかかりますし、飯頭がいる場合には改めてお声がかけられます。

和菓子を食べるスピードも個人差がありますが、お客様が食べ終わってから抹茶が提供されるという心遣いもありますので、ゆっくり楽しんでも問題ありません。

もし食べきれないと言う場合には、小さめの袋を持参したり懐紙で包んで持って帰るようにしましょう。

茶道のお菓子道具の使い方

大寄せと呼ばれる、ホテルなどでお茶会をする場合には直接懐紙にお菓子が乗せられた状態で、渡されます。

しかしある程度格式の高いお茶会では、菓子鉢と箸がセットで提供されます。

この場合お菓子を頂く作法としては、

  1. 前の人の「お先に」という挨拶を受ける
  2. 菓子鉢が来るタイミングで、次の人に「お先に」と挨拶をする
  3. 菓子鉢を少し上げ、両手を着いて菓子鉢を鑑賞する
  4. 箸を取り、お菓子を懐紙に載せる
  5. 菓子鉢を次の人に送る

実際のお茶会で分からなくなった場合には、前の人の真似をしたり初心者の方であれば、近くにいるベテランの先生に聞いてみるのもアリです!

大寄せのお茶会と違い菓子鉢にお菓子が入った状態で回ってきますので、

  • 懐紙
  • 楊枝(お菓子を一口サイズにする)

は必須アイテムなため、必ず忘れないようにしておきましょう。

茶道のお菓子の出し方は?

お客様としてでは無く、もてなす側で相手にお菓子を出す場合もあります。

ここでは大寄せのお茶会を例に、説明していきます。

  1. 懐紙にお菓子を載せる
  2. 大きめのお盆に複数(最大5個)載せる
  3. 渡す人と一緒に、お茶席に向かう
  4. お客様に手渡しをする

干菓子では無く、主菓子を提供する場合もあります。

落としてしまっては、お客様の着物を汚してしまうことにもなりますので、お客様が確実にお菓子を受け取ったのを確認してから、手を離すようにしましょう。

細かい作法については、直接先生や先輩方から教えて頂けますので、忘れないようにしておきましょう。

まとめ

今回は茶道でよく使われる和菓子の種類や、お勧めの老舗そしてお菓子を頂く作法についてご紹介しました。

普段日常生活では気にしないことが多かったかもしれませんが、一つ一つをよく見てみると茶道らしい細やかな気配りや季節を楽しむヒントが散りばめられています。

ぜひお気に入りの和菓子と抹茶で、移り行く季節を楽しんでみて下さい。

 

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この記事を書いた人
只津心丈

茶道学習アプリの企画・開発業務に携わっております。
その他日本文化に関する発信をする、ライターとして活動しております。

高校時代より茶道を続け、
現在茶道歴は8年になります。
抹茶だけで無く、静月流煎茶道という煎茶を扱う茶道も稽古中で、
2021年現在、名前を頂く予定です。

その他個人的な活動として、
「ジビエを楽しむ会」「中国茶の1日カフェ」
といった活動も行っております。

現在は大学を休学しており、
経営学系統の大学院に進学予定です。

茶道を既にお稽古している方、
そして始めようか悩んでいたり、興味がある!といった方も含めて、
楽しめるような記事を発信していきます。

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