歌舞伎の楽器の種類は?音楽・効果音・長唄の音を写真で解説

歌舞伎

歌舞伎の楽器

「いよー」という掛け声の後の、「ポン」という音。
隈取や見得と並んで、音に歌舞伎らしさを感じる方も多いです。

歌舞伎らしさを感じつつも、音はBGMで演目がわかれば十分と思っている方。
音や楽器を知らないと、まだ深くは演目を楽しめていませんよ。

音がわかるとより憧憬が浮かびやすく、演目の面白さが体感できるようになります。
歌舞伎の音や楽器について知れば、より総合的に歌舞伎が楽しめますね。

など、歌舞伎の楽器の種類を知って、見て聴ける歌舞伎を学びましょう。

歌舞伎で使われる楽器にはどんな種類がある?【写真】

三味線


引用元:文化デジタルライブラリー

三本の線で出来た楽器で、片方の手で線を押さえ、もう片方の手でバチをもち線を弾いて演奏します。
棹の太さによって3種類あり、一番細い細棹三味線は主に長唄で使用されます。

太鼓


引用元:文化デジタルライブラリー

太鼓には大太鼓と締太鼓があり、バチを使って音を出します。
歌舞伎は雨や波を音で表現する事があり、効果音を作るため大太鼓は使われます。
同じく効果音を表現する締太鼓は、舞踊曲で多く使われます。


引用元:文化デジタルライブラリー

鼓には小鼓と大鼓があり、小鼓は肩に乗せ、大鼓は膝に乗せ、手で叩いて音を出します。
鼓の演奏者は楽器の演奏だけではなく、盛り上げる場面では「いよー」という掛け声をかける事もあります。


引用元:文化デジタルライブラリー

笛には、篠笛と能管の2種類があります。
篠笛は、歌舞伎や祭囃子などで使用されるメロディーを奏でる日本古来の横笛です。
能管は、能や歌舞伎で使用され、甲高い鋭い音を出します。
幕明きに演奏される片砂切(かたしゃぎり)の笛の音が能管のため、歌舞伎の笛といえば能管の音色をイメージする方も多いです。

鉦(かね)


引用元:文化デジタルライブラリー

金属製の打楽器を総称して鉦(かね)と言います。
舞台の場面に合わせて、情景描写だけではなく心理描写を演出する効果音として使用されます。
歌舞伎の鉦にはたくさんの種類があり、よく使われているものをご紹介します。

あたり鉦

ひものついた青銅製などの深皿型の楽器で、バチで内側を打ったりこすったりして鳴らします。
歌舞伎の中では、祭や町の賑わいを表現するのに使われます。

銅鑼

ひもを通せる銅合金製の楽器で、木枠に吊るすか、手で持ってバチで打って演奏します。
お寺の場面や、時間を知らせる時の鐘として使用されます。

双盤

木製の枠に大型の鉦を1枚つるし、撞木(しゅもく)というT字形の棒で打ち、音を出します。
相撲の立廻りや、花見の賑わいを表現する場面で使用されます。

本釣鐘

お寺の鐘を小さく模してつくられた楽器で、撞木で打って鳴らします。
時の鐘として使用される他、情景描写や心理描写としても使用されます。

オルゴール

仏具のお椀型の鈴を3~4個、木製の台に垂直に固定し、桴(ばち)で鳴らして演奏します。
西洋のオルゴールの音色を模して作られた楽器で、蝶が舞う場面などに使われます。

ツケ(附け)


引用元:楽天市場

ツケ木を持って、ツケ板に打ちつけて「バタバタ」や「バッタリ」という音を出します。
見得のタイミングや足音など、演技を強調する時に使用されます。

柝(き)


引用元:文化デジタルライブラリー

乾燥させた樫や桑などの硬い木を使用し、2対を合わせ打つ事で甲高い音を出します。
時計のように舞台の開始や終了時に打たれ、合図を出すために使用します。

歌舞伎の音楽で使われる楽器

歌舞伎の音楽には、「効果音」と「伴奏音楽」があります。
効果音は、観客に歌舞伎の見どころを知らせたり、状況をわかりやすくするためとられる音による演出方法です。
伴奏音楽は、ナレーションのような役割をしたり、役者のセリフを代わりに語る事もあります。

歌舞伎の効果音として使用される楽器は、鼓、太鼓や笛になります。
伴奏音楽として使用される楽器は、効果音として使用される鼓、太鼓や笛に加えて、三味線になります。
楽器ではなく、歌唱によって演出効果を高める唱方(うたかた)も加わって、伴奏音楽を作っています。

歌舞伎の効果音で使われる楽器

歌舞伎の効果音として使用される楽器は、基本的には小鼓、大鼓、締太鼓、笛の四拍子(しびょうし)になります。
大太鼓や鉦などの打楽器も使われる事が多く、効果音として使用される楽器を総称して鳴物と呼びます。
劇中の効果音として、自然現象や心理描写などを鳴物の音によって表現します。

また、鳴物の演奏者を囃子方(はやしかた)と言い、長唄では三味線方などとともに長唄囃子連中(ながうたはやしれんじゅう)として舞踊の伴奏もします。

歌舞伎の長唄で使われる楽器

語り物の「竹本」「常磐津」「清元」と合わせて、伴奏音楽といわれるのが歌い物の「長唄」です。

使用する楽器は、三味線や鳴物と言われる大鼓、小鼓、太鼓や笛。
大人数で、明るくリズミカルに演奏されるという特徴があります。
長唄を演奏する方たちを、「長唄囃子連中(ながうたはやしれんじゅう)」と呼び、演奏は、舞台上と舞台の下座にあって見えない黒御簾の中と両方でされます。

長唄は、細棹三味線を使い、譜面台は足が交差した台を使用。
「京鹿子娘道明寺」や「連獅子」の長唄が特に有名です。

歌舞伎の勧進帳で使われている楽器は?

長唄の名曲の1つと言われる勧進帳。
勧進帳で使われている楽器は、長唄囃子連中と言われる細棹三味線、笛(能管)、小鼓、大鼓、締め太鼓となります。
舞台の後方に赤い布をかけたひな壇に、大編成で並びます。

歌舞伎の音といえば楽器は?

歌舞伎の音といえば、芝居の幕開きなどに「カンカンカン…」という音で打たれる「柝(き)」です。
柝は一般的には拍子木と言われ、舞台の進行を知らせるだけではなく、役者の見得が決まった時にも打たれます。

柝は基本的には見えない場所から、狂言作者によって打たれます。
開幕の柝が打てるようになるには、厳しい練習を経て半年後、閉幕は役者との間合いを掴むのは難しいため、3年程度の経験が必要です。

まとめ

歌舞伎の効果音で使われる楽器基本的には小鼓、大鼓、締太鼓、笛の四拍子
歌舞伎の長唄で使われる楽器三味線や鳴物と言われる大鼓、小鼓、太鼓や笛
歌舞伎の勧進帳で使われている楽器長唄囃子連中と言われる細棹三味線、笛(能管)、小鼓、大鼓、締め太鼓
歌舞伎の音といえば楽器は?歌舞伎の拍子木である「柝」

歌舞伎の楽器について、理解が深まりましたか。

歌舞伎を見に行くと、舞台装置や役者ばかりを見てしまって、なかなか楽器や演奏者まで目が行きません。
楽器や演奏者も、歌舞伎という舞台を構成する大切な役者の1人なのですね。

今度見に行く機会があれば、是非楽器に注目してみて下さいね。

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この記事を書いた人
富塚亜希子

大学時代に、興味本位で所属した江戸の古典芸能ゼミで、京都南座で初めて歌舞伎を見て以降、歌舞伎にはまり現在まで100演目以上鑑賞しました。

鑑賞してわかった事は、「歌舞伎は伝統文化という古いものではなく身近な娯楽」だという事。
「明日の生活に役立つ歌舞伎」をモットーに、テレビドラマを見るぐらいの気軽さで、歌舞伎を見てもらうのが目標です。
歌舞伎に興味を持ってもらい、初めて劇場で歌舞伎を見に行く時の不安な気持ちを少しでも軽くできるような記事が書けるよう頑張ります。

一番好きな演目は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」

歌舞伎以外の趣味は、寄席での落語鑑賞、お寺巡りや日本酒を飲むことなど。

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