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歌舞伎座の座席の見え方を座席表で解説!桟敷席とは見やすいの?

歌舞伎

歌舞伎観劇の席選びで一番重要なのは、観劇する目的に合った席選びをする事です。

あなたの目的は「演目のストーリーを楽しみたい」ですか。
それとも、「テレビドラマで注目し始めた歌舞伎俳優を近くで見てみたい」ですか。

もし目的が、舞台が一番見やすい席でストーリーを追いたいのなら、高価な桟敷席をとっても、ただの見えにくい席に思えてしまいますよ。

今回は、「歌舞伎座」と「大阪新歌舞伎座」の座席の見え方についてお伝えします。

など、まずは自分の目的をはっきりさせてから、自分にピッタリの席を見つけてみましょう。

歌舞伎座の座席の見え方は?


引用元:松竹

実際に「歌舞伎座」で歌舞伎を観劇する場合、席によってどのように見え方は変化するのか。
階数ごとに、確認をしてみましょう。

1階席

花道が最後まで見れ、他の階に比べて座席の幅が広いのが1階席のメリットです。
ただ、傾斜があまりないため、前席に座る人によっては舞台が見えにくい場合があります。

1階席・西側

端の席でも舞台全体を見渡せます。
花道で役者が演じている場合は背を向けられる席で、「どぶ席」と言われる花道の外側の席です。
たとえ表情は見えなくても、間近で演技を感じる事はできます。

1階席・中央

舞台全体をムリなく見渡せ、花道の役者の演技も間近で見る事のできる、初めて歌舞伎を見る方にもおすすめできる最高の席。
特に「とちり席」と言われる7~9列目の席は一番舞台が見やすい席で、1等席の中でも早くから予約が埋まってしまう座席です。

1階席・東側

花道からは少し離れてしまいますが、その分役者の全身の演技を堪能できる席です。
仮に右の一番端の2等席の座席であっても、1階であれば問題なく舞台全体が見渡せます。

2階席

舞台全体を見渡したいのなら2階席がおすすめです。
ただ、舞台の臨場感は1階には劣り、花道全体を見渡す事はできません。

2階席・西側

舞台全体は見えますが、舞台を斜めから見る事になってしまいます。
花道が全く見えないため、花道の演技を期待される方は選ばない方がよい席です。

2階席・中央

最前列の中央の席は、皇族が観劇される際に座る「天覧席」です。
視界を遮るものもなく、花道も含めた舞台全体を見る事ができ、ストーリーを楽しむのにピッタリの席です。

2階席・東側

西側と同様、舞台を斜めから見る事になってしまいます。
東側は花道が見えるため、東側後方の席は舞台も花道も見やすく、意外と人気の高い席です。

3階席

大向うさんの掛け声も間近で聞け、リーズナブルに歌舞伎を楽しみたいなら3階席です。
ただ、花道が全く見えない席もあります。

3階席・西側

2階席同様舞台全体は見えますが、舞台を斜めから見る事になってしまいます。
花道が全く見えず、舞台も上から見下ろす事になり、役者の正面からの表情はわかりません。

3階席・中央

3階席は前の席との段差があるおかげで、後方の席でも前席の方を気にせず舞台が見れますが、やはり舞台との距離を感じてしまいます。
3階席前方であっても、花道も一部しか見る事ができず、役者の表情まで見るのは難しいです。

3階席・東側

西側と同様、舞台を斜めから見下ろす事になってしまいます。
東側は花道が見えますが、3階席は舞台から遠く役者の表情までは見る事は難しいです。

歌舞伎座の座席表!座席数は何席?


引用元:松竹

座席数は1,808席です。

  • 1階:桟敷席・1等席・2等席
  • 2階:1等席・2等席
  • 3階:3階A席・3階B席
  • 4階:一幕見席

舞台の見やすさによって金額は変り、お茶の提供や席限定のお弁当が楽しめる桟敷席や、一幕だけ観劇できる一幕見席など、特別な座席もあります。

歌舞伎座の座席でおすすめの席はどこ?


引用元:松竹

初心者におすすめ 1階1等席中央の席
舞台全体を見たい方におすすめ 1階1等席中央の席
穴場の席なら 2階席東側の後方の席
安い席がいいなら 3階中央か一幕見席(4階)
役者を近くでみたいなら 1階の花道の付近の席

歌舞伎座の座席別の値段

席種 金額
1階桟敷席 20,000円
1等席 18,000円
2等席 14,000円
3階A席 6,000円
3階B席 4,000円
一幕見席(4階) 500~2,000円

大阪新歌舞伎座の座席の見え方は?


引用元:Pinterest

実際に「大阪新歌舞伎座」で歌舞伎を観劇する場合、席によってどのように見え方は変化するのか。
階数ごとに、確認をしてみましょう。

1階席

舞台と客席の距離が近く、迫力のある舞台が楽しめます。
ただ、座席の傾斜がゆるく、前席に座る人によっては舞台が見えにくい場合があります。

1階席・左側

舞台に対して座席が横に長く配置されており、端の席は舞台の半分以上が見えない席もあります。
どぶ席ですが、役者の演技を近くで感じる事ができる席です。

1階席・正面

舞台全体を見渡せ、役者との距離感も味わえるおすすめの席です。
特におすすめは6列目前後の席で、舞台全体と役者の表情まで見えます。
15列目以降になると、役者の表情までは見えにくくなってしまいます。

1階席・右側

端の席は舞台の半分以上が見えない席もあり、舞台を斜めに見るため長時間の観劇は難しいです。
花道より少し離れているため、花道全体を見通すのにおすすめの席です。

2階席

劇場の作りのおかげで、2階席でも舞台に近いと評判です。
2階席の最前列は、1階席の12列目前後くらいに位置し、役者の表情まで肉眼で見れる席です。

2階席・左側

端の席の場合は、舞台全体が見えない席もあります。
花道が全く見えませんが、一番端は1階席の5列目くらいに位置し舞台との距離が近いです。

2階席・正面

最前列の中央の席は、一番金額の高い「特別席」です
舞台との適度な距離感が、舞台全体を見渡す事ができる歌舞伎を一番楽しめる席です。

2階席・右側

左側と同様、端の席の場合は、舞台全体が見えない席もあります。
花道は見えますが、端の席は体を斜めにしないと見るのが難しく、端ならばできるだけ後方の席を取るのがおすすめです。

3階席

かなり高さは感じるますが、舞台との距離が近いと好評の座席です。
座る場所によっては見切れる場所もありますが、妥協できれば3,000円で観劇できるお得な席とも言えます。

3階席・左側

他の劇場の3階席よりは見えやすいと高評価ですが、舞台全体が見えない席もあります。
花道が見えず、かなり高さがあり舞台の全部を観劇するのは難しい席です。

3階席・正面

3階席でも舞台との距離は近いのですが、花道も一部しか見えず、高さがあり舞台を見下ろす事になります。
舞台正面からではありませんが、中央の前席は遮るものがないため舞台全体を見渡す事ができます。

3階席・右側

左側と同様、舞台全体が見えない席もあり、花道も一部しか見えません。
手すりや透明のアクリル板が邪魔になり、前列であっても観劇が難しいです。

新歌舞伎座の座席表


引用元:大阪新歌舞伎座

座席数は1,453席です。

  • 1階:1階席
  • 2階:特別席・2階A席・2階B席
  • 3階:3階A席・3階B席

2階の特別席は、舞台も近く、舞台全体も見れる、まさに特別席。
2階、3階についてはA席、B席と区分けがなく、2階席、3階席となる場合もあります。

新歌舞伎座で見やすいおすすめの座席は?


引用元:LAWSON TICKET

初心者におすすめ 2階席中央の席
舞台全体を見たい方におすすめ 1階席中央か2階席中央の席
穴場の席なら 3階席中央前方の席
安い席がいいなら 3階席中央前方の席
役者を近くでみたいなら 1階の花道の付近の席

新歌舞伎座の座席別料金

席種 金額
特別席 18,000円
1階席 16,000円
2階A席 14,000円
2階B席 12,000円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円

歌舞伎の座席で桟敷席とは?


引用元:松竹

他の席より高さを高く作った、上等な見物席の事です。

桟敷席は日本では平安時代に始まり、貴族が祭りなどを見物するため作られる高さの高い見物席の事でした。
貴族が座る席という高級なイメージが残り、中世になって上等な観客席を、桟敷席と呼ぶのが定着。
今日でも、高級な席を桟敷席と呼んでいます。

歌舞伎の桟敷席も他の一般席とは違い、お茶のサービスや、桟敷席限定のお弁当を届けてもらえたり、現在でも限定のぜいたくなサービスが満喫できる席です。

歌舞伎座の桟敷席は見やすい?

見やすい席とは言いにくいです。

桟敷席の配置が、1階の座席の一番端の左右に設置されており舞台を斜めに見る事になります。
特に舞台に近い座席は角度の問題で舞台全体が見えない場合もあり、西側は花道は近いのですが、役者の表情は見えません。

見やすさを重視するのであれば、1階の1等席の中央が一番です。
ただ、1階の一般席は傾斜がなだらかなため、前席の方の頭の高さで舞台が見えない場合もあります。
桟敷席は他の座席よりは1段高くなっているため、前席の方の頭の高さなどを気にせず観劇ができるのはメリットです。

まとめ

歌舞伎座の座席でおすすめの席 1階1等席の中央の席
大阪新歌舞伎座でおすすめの席 2階席の中央の席
歌舞伎の座席で桟敷席とは 上等な見物席で特別なサービスが受けられる席

座ってみたい座席は決まりましたか。

歌舞伎のテレビ放送やシネマ歌舞伎など、ストーリー全体を追うのであれば、わざわざ劇場まで行かなくても観劇はできます。
ただ、そこで見れるのはその映像を撮ったカメラマンの視点です。

現代において歌舞伎を実際に舞台で見る醍醐味というのは、自分の見たい場所で、見たいように見るという事なのかもしれません。

是非、歌舞伎を見るお気に入りの場所を探求してくださいね。

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