落語ファンの方なら「六代桂文枝」がどれほど大きい名跡かはご存知かと思いますが、落語に興味のない人にとっては「桂文枝」よりもテレビやラジオで活躍する「桂三枝」という名前のほうが慣れ親しんだ名前で愛着があるかもしれませんね。
桂三枝時代は落語家とテレビタレントの両輪で大活躍をしましたが、六代桂文枝を襲名してからは、タレント活動よりも上方落語協会の会長として上方落語の普及に尽力し、大阪では不可能と言われていた落語の定席小屋・天満天神繁昌亭の建設を実現するなど多大なる功績を残しています。
ここでは、桂文枝の桂三枝時代から作り続けた創作落語の数々についてや、
などについて解説します。
それではさっそく見ていきましょう。
桂文枝の落語とは
六代桂文枝(桂三枝)は、五代目桂文枝(桂小文枝)に入門し、桂三枝として落語家人生をスタートさせました。
早くからタレントとして頭角を現しましたが、古典落語の評価はあまり高くなかったようで、古典落語よりも新作落語に適正を見出してから開花しました。
立川談志は六代桂文枝(桂三枝)のことを「ただの若手の人気者だと思っていたが、新作落語で奥義を極めた」と評しました。
桂文枝は創作落語が凄い?
現在、東京・大阪を合わせると約1000人の落語家がいるとされています。その中で新作落語をやる落語家はおそらく1割未満ではないでしょうか。
現代の落語家で創作派(自作自演)の方は、桂文枝以外にも立川志の輔や柳家喬太郎、笑福亭福笑、笑福亭仁智などがいますが、新作落語の創作本数(約300本)と自作の落語を受け渡した落語家の数でいえば桂文枝が他を圧倒しているでしょう。
古典落語で結果が出ず自信を失っていた落語家が、桂文枝の創作落語を譲りうけて演じるようになってから自信を取り戻し、見事に復活を果たしたという話もあります。
桂文枝の作る落語台本は文学的であり、読み物としても評価が高いです。
桂文枝の落語ランキング【YouTube動画あり】
ここからは、六代桂文枝(桂三枝)のYouTubeでの落語再生数によるランキングを見ていきましょう。
第1位 桂文枝の落語【誕生日】(作・桂三枝)
桂三枝として活躍していた頃の創作落語「誕生日」です。
2012年7月16日にYouTubeにアップされ60万回以上再生されている動画です。
「落語を聴いてみたいけど古典落語は苦手」という方は、六代桂文枝(桂三枝)の創作落語がおすすめです!
第2位 桂文枝の落語【赤トンボ】(作・桂三枝)
六代桂文枝(桂三枝)の創作落語「赤とんぼ」は童謡唱歌をテーマにした落語で、笑いどころも多く万人に好まれる落語です。
2019年7月21日にYouTubeにアップされ、約30万回以上再生されています。
第3位 桂文枝の落語【妻の旅行】(作・桂三枝)
六代桂文枝(桂三枝)の創作落語「妻の旅行」は爆笑落語で必聴ですよ。
2019年7月21日にYouTubeにアップされ、約20万回、再生されています。
番外編!快眠・睡眠落語でおすすめの桂文枝落語
六代桂文枝(桂三枝)はこれまでに数々の爆笑創作落語を世に送り出してきましたが、「作文」は面白いなかにも感動があり、涙を誘う物語です。私は布団の中で聴く桂文枝の落語は「作文」をおススメします!
桂文枝の代表作!名作演目一覧
引き続き、六代桂文枝の名作落語を紹介します。
①ゴルフ夜明け前
六代桂文枝(桂三枝)が、1983年に文化庁芸術祭大賞を受賞した演目です。
坂本竜馬と新選組の近藤勇がゴルフ対決をするという設定の落語で、映画化もされています。
②宿題
六代桂文枝(桂三枝)が創作した落語「宿題」は、子どもの通う進学塾から毎日出題される宿題に手を焼く父親の物語で、落語の中に出てくる算数の文章問題を一緒に考えてしまう、非常に楽しい落語です。
③鯛
六代桂文枝(桂三枝)の創作落語「鯛」は、お寿司屋さんの店内の生け簀(いけす)の中の鯛の物語です。
とにかく面白い落語で、まるでディズニー映画のファインディング・ニモのような世界観です。
桂文枝の公演は?新春特選落語会2021の演目は何?
ここからは、六代桂文枝の落語家としての情報です。
桂文枝独演会はしている?
六代桂文枝(桂三枝)は独演会をしています。
桂文枝クラスの落語家になると会場の客席キャパも500人~1000人規模のホールでの独演会が多いようです。
桂文枝落語の「大阪」での公演は?
桂文枝は吉本興業に所属の落語家ですから、なんばグランド花月でも独演会をしています。
2020年3月4日に自身の創作落語300作目を発表する予定だったなんばグランド花月での独演会は新型コロナウイルス感染症対策のため中止となりました。
【Q&A】桂文枝落語でよくある質問
ここからは桂文枝へのよくある質問について解説します。
桂文枝のホームページはある?
六代桂文枝(桂三枝)のホームページですが、吉本興業のホームページにプロフィールが載っていることと、桂文枝オフィシャルブログをされています。
是非一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
桂三枝の【落語ラジオ】って何?
六代桂文枝の創作落語をアップしているYouTubeチャンネルで、動画ではなく音源のみで落語を楽しむため「落語ラジオ」という名称にしていると思われます。
まとめ
今回は、六代桂文枝(桂三枝)の落語について解説しました。
「落語は古典しか聞かない、認めない」という頑固な落語マニアの方もおられますが、落語はすべて、最初は新作落語だったはずです。落語はエンターテイメント・娯楽であるなら、六代桂文枝の創作落語は極上のエンターテイメントではないでしょうか。
まだ落語未経験の方は桂文枝の落語から聞くことをおススメします!
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