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立川談志の落語でおすすめは芝浜?四天王って本当?

落語

立川談志の落語でおすすめは?

立川談志を知っていますか。

談志は晩年、テレビに多く出演していたため、バンダナにメガネの破天荒なテレビタレントのイメージが強いかもしれません。

タレントの時と同様に立川談志の落語は、噺の途中に独自の解釈を加えたオリジナリティーにあふれたものでした。

わかりにくい古典落語でも身近で面白いものにしてくれる談志落語は、初心者におすすめです。

そこで今回は、

などを知って、立川談志について知識を深めていきましょう。

「立川談志」の落語とは


引用元:落語と寄席と立川談志 初の内弟子、談幸と一問一答詳報:朝日新聞デジタル

七代目・立川談志(本名:松岡克由)は1936年1月2日に東京府東京市小石川区(現在の東京都文京区)に生まれました。

16歳で高校を中退した後、五代目柳家小さんに入門、寄席以外でもコントや漫談をこなしました。

なかなか真打に昇進できない中、談志よりも入門の遅い、後の三代目古今亭志ん朝、五代目三遊亭圓楽に、先を越されてしまい人生最大の屈辱を味わいますが、1963年に立川談志を襲名し、真打に昇進。

1970年代は参議院議員として政治活動を行うなど、落語家以外の活動を行っていた時期もありますが、1983年には師匠の柳家小さんと対立し、落語協会を脱退し落語立川流を創設します。

2000年代になると、テレビなどメディアに多く出演する事になりますが、2008年に喉頭癌が発病、癌の手術により声を失い、2011年3月に行われた「立川談志一門会」が最後の高座となりました。

落語家という枠にしばられず、政治活動やテレビにも多く出演した談志。

談志の生きざまと同様に、立川談志の落語も常識に囚われず、破天荒な落語スタイルでした。

立川談志落語の凄さ


引用元:天才落語家・立川談志の高座の魅力を再確認!サンキュータツオと春日太一が熱く語る!|株式会社WOWOWのプレスリリース

立川談志落語の凄さは、どんな落語であっても己を貫く点です。

形の踏襲が第一な古典落語であっても、独自の解釈を加え噺の途中に自分の意見を加えます。「客は『噺』ではなく、『談志』を聴きにくる」とまで言われた程です。

談志は自身の事を、「俺は百年に一度の天才ではなく、突然変異、気違いだ。」と言ったように、自分の感情に素直で、敵を作る事も厭いませんでした。

現在でも続く長者番組「笑点」を立ち上げ、初代司会者もつとめますが、視聴率が伸び悩んだ事により出演者との関係が悪化、降板となった事もあります。

立川談志の落語ランキング【動画・youtubeあり】

それではさっそく立川談志のyoutube落語ランキングを見ていきましょう。

第1位 芝浜

しっかり者の女房が、夢だと嘘をついて旦那を更生させた夫婦愛の人情噺「芝浜」。

2007年12月18日有楽町よみうりホールで行われた、立川談志独演会での芝浜は神がかっていたと評判になりました。

第2位 寝床

下手なくせに義太夫を披露するのが大好きな旦那。義太夫を披露していたところ、聴いている人がみな寝ている中で、1人だけ泣いている者がいた。泣いている者が言う、最後のセリフがオチです。

オチには数パターンがあり、談志のオチを聴いてみてください。

第3位 らくだ

訪ねると亡くなっていた、らくだという男の葬儀を行う噺の「らくだ」。

らくだは酔っ払いの演技が必要とされ、登場人物の使い分けが難しい噺と言われています。談志の落語の上手さを味わってください。

立川談志落語の代表作!名作演目一覧

ここからは、立川談志の名作演目動画を紹介します。

① 死神

人生に失敗した男が死神に助けられるも、死神を裏切った噺。

談志の死神は、噺の途中で解釈がたっぷり入るため、古典落語の死神とは別物のようです。

② 鉄拐(てっかい)

仙人生活を行っていた中国の七福神の鉄拐が、名声やお金を手にし俗に染まってしまう噺。

鉄拐は噺が長いため、飽きさせずに聴かせ続けるにはテクニックが必要と言われています。談志が愛した噺でした。

③ 饅頭こわい

本当は大好きな饅頭を饅頭が嫌いだと言って、饅頭をたくさん食べようとする滑稽噺「饅頭こわい」。

他の噺と同様にアドリブ多めで面白いです。

立川談志の落語を聴く!cdはある?


引用元:amazon

立川談志のcdはあります。

ベスト版としては、日本コロンビアより発売されている、「立川談志ひとり会」、「立川談志プレミアムベスト」、「談志百席」、「立川談志ベスト」でほぼすべてと言えるの談志の落語を聴くことができます。

近年では、神奈川県民ホールで行われた寄席のみを集めた「立川談志県民ホール寄席」が2019年に発売になりました。

【Q&A】立川談志落語でよくある質問

落語の四天王は談志もいる?


引用元:東京)笑って、泣いて、災害学ぶ 落語家が「防災絵本」:朝日新聞デジタル

落語の四天王に、談志も入っています。

立川談志が若手の頃、人気も実力もあると五代目三遊亭円楽、三代目古今亭志ん朝、八代目橘家圓蔵とともに、落語の四天王と言われていました。

談志の落語のピンて何?


引用元:amazon

談志の「落語のピン」とは、1993年にフジテレビで深夜に放送されていた演芸番組です。立川談志の高座と、中堅・若手の落語家の高座をカットせずに1時間半放送していました。

放送期間は約5か月と短い期間でしたが、放送終了後も、番組スペシャルの放送や、DVD-BOXの販売など人気のあった番組でした。

談志も落語協会なの?


引用元:柳亭市馬公式ホームページ

立川談志は落語協会ではありません。

談志の師匠であり落語協会の会長でもあった五代目柳家小さんが、1978年に二つ目を真打に大量昇進させるという事がありました。

大量昇進に反発した前落語協会会長の六代目三遊亭圓生が、協会を脱退するという落語協会分裂騒動がありました。

騒動が収まった後、落語協会は昇進についての明瞭化を目指して「真打昇進試験」を導入。談志の弟子たちも試験を受けるも不合格になってしまい、合格基準に異論のあった談志は、1983年に落語協会を脱退しました。

まとめ

立川談志について知識は深まりましたか。

落語協会の脱退や立川流の創設、笑点の立ち上げや、政治活動など活動は多岐に渡るものでしたね。

どんな活動であっても我流を貫く、立川談志の生き方に憧れを抱くためか、現在でも名言や伝説は多く語られています。

YouTubeでも談志の落語は聴けますので、是非聴いてみて下さいね。

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