秋になり綺麗に色づいた葉が役割を終え、散りゆく姿を表す語の「落葉」
冬の訪れを感じさせる季語として、古くから多くの俳句に登場しています。
今回は季語「落葉」の時期や子季語、俳句例を紹介します。
落葉の季語はいつ?
子季語・傍題 | 落葉の雨・落葉の時雨・名の木落葉・落葉時 落葉掃く・落葉掻く・落葉籠・落葉炊 |
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時期 | 晩秋から冬 |
解説 | 晩秋から冬にかけて、樹木が葉を落とす様子。 散りゆく姿や水面に浮かぶ様子など、 さまざまな表情に風情が感じられる。 |
落葉の小季語解説
落ち葉がひらりと舞い散る様子や掃き集めるなど、子季語には落葉の様々な表情がみられます。
落葉の小季語を取り入れて、秋から冬に季節が移行していく雰囲気を表現してみましょう。
子季語 | 解説 |
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名の木落葉 | 良く知られる木の落葉を表す語 |
落葉時 | 落ち葉の散る時期を指す。 |
落葉籠 | 肥料用の落ち葉を集め入れる籠を指す。 |
落葉炊 | 落ち葉を集めて焼く様子。 |
落葉掃く・落葉掻く | 落ち葉を焼いたり肥料にするために、 掃き集めること |
落葉の雨・落葉の時雨 | 落ち葉がはらりはらりと落ちる様子を 雨に例えた語。 |
落ち葉の季語を使った俳句
俳句 | 作者 |
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宮人よ 我が名をちらせ 落葉川 | 松尾芭蕉 |
留守のまに あれたる神の 落葉哉 | 松尾芭蕉 |
落葉して 遠く成けり 臼の音 | 与謝蕪村 |
吹き上げて 塔より上の落葉かな | 夏目漱石 |
落ち葉掃き 了へて今川焼 買ひに | 川端芽舎 |
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