4月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

4月の季語の俳句

春の盛りの4月。桜も咲き始める4月の季語には「花」がつく季語が多く見られます。

そんな4月の俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は4月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

4月の季語

4月は新年度の始まりのため「入学」や「新入社員」などの季語もあります。暦で言うと4月は晩春と呼ばれ、春を三つに分けたうちの三つ目に位置します。

時候清明 花冷え 麗か 春風 日永
天文花曇 朧 穀雨 蜃気楼 春の雨
地理春の海 逃げ水 苗代 潮干潟
人事(生活)花筵 花見 踏青 春愁 新入社員
行事エイプリルフール イースター 仏生会 入学
忌日虚子忌 啄木忌 御忌 荷風忌
動物桜鯛 鰆 鰊 若鮎 囀
植物木蓮 花 花筏 落花 若布
食物蕗味噌 田楽 独活(うど) 桜海老 蛍烏賊

4月の有名な俳句10選

満開の桜

咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 引用元:第百三十五夜 高浜虚子の「花」の句 – Miho Haiku Note

作者名高浜虚子
出典元(本)虚子秀句
出版年1952年
季節
季語

桜が咲いている時期はほんの数日です。その中でも、桜が満開になっているのに時が止まったように花びらが落ちてこないときがあります。
花びらがいっせいに落ちる前の一瞬の静寂が見事に表現された句です。

春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな 引用元:JR西日本-蕪村の旅|春の海 終日のたり のたりかな

作者名与謝蕪村
出典元(本)ホトトギス
出版年1913年
季節
季語春の海

穏やかな春の海を目前にしてまどろむような気持ちが表現されています。のたりのたりとは、のんびりと動く様。春の穏やかな雰囲気が投影された句です。

鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪ふべし 引用元:今月の一句-鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 三橋鷹女

作者名三橋鷹女
出典元(本)白骨
出版年1951年
季節
季語鞦韆

鞦韆はブランコのこと。ブランコは漕ぐもの、愛は奪うものだ、というこの句には対句法でブランコと愛の比較がされ、「べし」という強い言葉が使われています。ブランコも愛も自分で動かすもの。作者からの「積極的に生きなさい」という若者へのエールの意味が込められています。

4月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

野原

青き踏む左右の手左右の子にあたへ 引用元:青き踏む左右の手左右の子にあたへ 加藤楸邨-古志会員による一句鑑賞

作者名加藤楸邨
出典元(本)寒雷
出版年2011年
季節
季語青き踏む

「青き踏む」という言葉は中国の古い風習から、旧暦3月3日に野に出て青草を踏み、宴を開いたことが語源になっています。「青き踏む」は現在では春の野原を散策すること。両方の手に繋ぎにくる子供たちの弾むような足取りが見えてきます。

半ば来て雨に濡れゐる花見かな 引用元:竹とんぼ-みよし野は右往左往の花見かな 貞室

作者名炭太祇
出典元(本)太祇句選後篇
出版年1777年
季節
季語花見

花見をしようと途中まで来たが雨に降られてしまい濡れてしまったよという句です。
桜の季節は雨も多く、せっかく咲いた桜が降られてしまうのは毎年のようにあることです。実感の伴う、春らしい句ですね。

4月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

木蓮

門の花静かに白し花曇 引用元:季語と歳時記-花曇(はなぐもり) 晩春

作者名原石鼎
出典元(本)花影
出版年1937年
季節
季語花曇

花曇りとは桜の花が咲くころの曇り空のこと。花と一体化するような白い空が広がっています。門の花が主張せずに静かに咲いているなという気づきの句です。

ぬかづけばわれも善女や仏生会 引用元:深秋会-ぬかづけばわれも善女や仏生会

作者名杉田久女
出典元(本)杉田久女句集
出版年1969年
季節
季語仏生会

ぬかづくとは漢字で書くと「額づく」、額を地面に付けて拝むことです。善女とは仏教の教えに沿って生きてきた女性のこと。仏生会とは釈迦の誕生日にちなみ、4月8日に寺院で行われる法会のことです。彼女らの中に加わると、自分も善女の一人に加わったように感じられたという句です。

4月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

白藤

白藤や揺りやみしかばうすみどり 引用元:夏井いつきの「いつき組日誌」-不器男の白藤

作者名芝不器男
出典元(本)芝不器男句集
出版年1934年
季節白藤
季語

揺れているときは残像で白一色に見えた藤の花。しかし揺りやむと薄緑が見えたという繊細な写生の句です。

人入つて門のこりたる暮春かな 引用元:深秋会-人入つて門のこりたる暮春かな

作者名芝不器男
出典元(本)芝不器男句集
出版年1934年
季節
季語暮春

人が門が開き、閉まる、その動と静によって門の存在感が増した心地がします。
暮春という季語がもともと持っているイメージ……切なさとか寂しさが区全体の雰囲気にかかっていて、ただ風景描写をしただけなのに物悲しいような気持になる句です。

百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり(ももちどりおしべめしべをはやすなり) 引用元:全然堂ハードエッジ-和語俳句 【は】 百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太

作者名飯田龍太
出典元(本)遅速
出版年1991年
季節
季語百千鳥

「百千」は数が多いことを指します。恋の季節である春、たくさんの鳥が植物の雄蕊や雌蕊にまで恋をせよとさえずります。どんどん暖かくなってくる春の勢いを感じる句です。

まとめ

桜

この記事では4月の季語の俳句を紹介してきました。直接感情を言葉にしなくても、情景描写を通して春のうららかな気分や物寂しい気持ち、様々な感情が俳句から読み取れましたね。
ぜひみなさんもお気に入りの4月の俳句を見つけてみてください!

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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