紅葉の色彩豊かな時期も過ぎ去り、物寂しさを漂わせる枯野。
一見地味な風景に思えるかもしれませんが、江戸時代頃では風情が感じられると「枯野見」が盛んに嗜まれていました。
今回は季語「枯野」の季節や子季語を紹介しますので、俳句を読む・作る際の参考にしてみてくださいね。
枯野の季語はいつ?
子季語 | 枯原・裸野・枯野道・枯野人・枯野原 |
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時期 | 三冬(10月~12月) |
解説 | 草が枯れ果ててひっそりとした冬の野。 紅葉の季節から一変し、荒涼とした雰囲気が感じられる。 |
枯野の子季語を解説
枯野の子季語には、野にひっそりと人・宿が佇む絵画のような情景が見られます。
句に取り入れ、冬の野ならではの風情を投影してみましょう。
子季語 | 解説 |
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枯原・枯野原・裸野 | 枯野の別称。 |
枯野道 | 枯野の中にひっそりある道。 |
枯野宿 | 枯野の中に立つ宿。 |
枯野人 | 枯野の中にいる人を指す。 |
枯野の季語を使った俳句
俳句 | 作者 |
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吾が影の 吹かれて長き 枯野かな | 夏目漱石 |
村人の 都へ通ふ 枯野哉 | 正岡子規 |
一村は 竹緑なる 枯野哉 | 正岡子規 |
枯野哉 つばなの時の 女櫛 | 井原西鶴 |
枯野行人や 小さう 見ゆるまで | 加賀千代女 |
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