6月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

6月の季語の俳句

梅雨の印象の強い6月。しかし梅雨以外にも6月ならでは季語が6月にはあります。

そんな6月の俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は6月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

6月の季語

6月には二十四節気のうちの芒種(6月5日)、夏至(6月21日)があります。
芒種は稲の刈り入れの頃、夏至は夜の時間が1年のうちで最も短く、昼の時間が最も長くなる頃です。

時候芒種(ぼうしゅ) 梅雨寒 夏至 短夜 仲夏
天文五月晴れ 五月闇 梅雨空 虎が雨 夏ぐれ
地理出水 井水増す 梅雨穴 植田 皐月波
人事(生活)田植 蛍狩 蚊帳 風鈴 夏座敷
行事父の日 安吾 つぶろさし 御田植祭
忌日信長忌 最澄忌 桜桃忌 芙美子忌 青峰忌 聖ヨハネ祭
動物夏蝶 燕の子 蟷螂生る(とうろううまる) 蝸牛(かたつむり)
植物早苗 枇杷 若竹 杜若(かきつばた) 紫陽花 梔子(くちなし)の花
食物鮎 鰹 さくらんぼ 梅 アスパラガス

6月の有名な俳句10選

田んぼ

田一枚植えて立ち去る柳かな 引用元:「居酒屋おくのほそ道」-芭蕉名句選|文藝春秋|雑誌 [web連載]|オール読物

作者名松尾芭蕉
出典元(本)おくのほそ道
出版年1689年
季節
季語田植

西行法師の500回忌の年の「おくのほそ道」の旅。芭蕉は旅をしながら歌を詠んだ西行法師にあこがれていました。この句の解釈はいくつかありますが、西行法師もひとやすみをするため立ち寄ったとされる柳の木を見た感動から、「柳を見て西行法師に思いを馳せていたら農民たちが田んぼに稲を植え終わっていた。田植えが終わり、私も農民たちも立ち去ったので残るのは柳のみだ」という意味ではないでしょうか。

父の日やライカに触れし冷たさも 引用元:ふらんす堂オンラインショップ-広渡敬雄句集『ライカ』(らいか)

作者名広渡敬雄
出典元(本)ライカ
出版年2009年
季節
季語父の日

父の愛用していたカメラ、「ライカ」。大人の道具に触らせてもらったときの喜びと冷たさを作者はよく覚えていたのでしょう。

しばらくは滝にこもるや夏(げ)の初 引用元:芭蕉db-奥の細道裏見の滝

作者名松尾芭蕉
出典元(本)おくのほそ道
出版年1689年
季節
季語

夏行(げぎょう)の始まる修行僧のように、しばらく滝の裏にこもって瞑想にふけっていましょう、という句意。夏行とは、旧暦4月16日から7月15日の90日間、仏教の層が一室にこもり修行をすることです。

6月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

青梅

青梅に手をかけて寝る蛙哉 引用元:【6月の有名俳句 20選】すごく上手い!!季語を含んだおすすめ俳句作品集を紹介!

作者名小林一茶
出典元(本)寛政三紀行
出版年1806年-1808年
季節
季語青梅

青梅に手をかけて眠る蛙のなんとかわいらしいことよ、と詠まれています。小さなかよわい生き物を愛し俳句の題材にしていた小林一茶らしい句です。

かたまるや散るや蛍の川の上 引用元:東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ-漱石 今日の言葉

作者名夏目漱石
出典元(本)漱石俳句集
出版年1917年
季節
季語

川の上で蛍同士がかたまったり離れたりしている様子を詠んだ句です。夏の夜の幻想的な景色が描かれています。

6月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

アイスクリーム

六月の氷菓一盞(いっさん)の別れかな 引用元:【6月の有名俳句 20選】すごく上手い!!季語を含んだおすすめ俳句作品集を紹介!

作者名中村草田男
出典元(本)長子
出版年1931年
季節
季語氷菓

誰との別れなのか詳細が書かれていないですが、氷菓子を一緒に食べていることから学生同士の別れの場面なのではないかと思われます。盃を交わす代わりに小さな氷菓子を一緒に食べて別れたという点に青春を感じます。

樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 引用元:季語と歳時記-梅雨(つゆ) 仲夏

作者名日野草城
出典元(本)旦暮
出版年1949年
季節
季語梅雨

梅雨のはじまりの風情が印象的に描かれています。樹や草、ありとあらゆるものが恵みの雨に静かに濡れている様子をとらえました。

水鏡(みずかがみ)してあぢさゐのけふの色 引用元:深秋会-水鏡してあじさゐのけふの色

作者名上田五千石
出典元(本)田園
出版年1968年
季節
季語紫陽花

紫陽花は日ごとに色がかわっていく花。水面が鏡のようになっていて、今日限りの紫陽花の色を映しています。

6月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

森

わが泊(は)つる森のホテルの白夜なる 引用元:575筆まか勢-白夜

作者名山口青邨
出典元(本)雪国
出版年1942年
季節
季語白夜

真夜中でも日が沈まない現象である白夜を海外で体験した作者。私が泊まっている森の中のホテルは白夜を迎えていますという、昭和10年代、海外で俳句を詠むことが珍しい時代に詠まれた句。

五月雨や大河を前に家二軒 引用元:読み方(読解力)書き方、そして、おすすめの映画-五月雨や大河を前に家二軒 五月雨をあつめて早し最上川

作者名与謝蕪村
出典元(本)蕪村句集
出版年1784年
季節
季語五月雨

五月雨とは現在の太陽暦で言えば6月頃に降る、今でいう梅雨のことです。梅雨で水かさが増しあふれんばかりの大河を目前に家が二軒建っているという緊迫感のある句です。たった17文字でも頭の中に状況がありありと浮かぶ見事な句です。

まとめ

紫陽花

この記事では6月の季語の俳句を紹介してきました。梅雨のことだけではなく、蒸し暑いさなかに感じる涼しさの喜びや6月ならではの景色の美しさが詠まれていましたね。
ぜひみなさんもお気に入りの6月の俳句を見つけてみてください。

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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和比×茶美

コメント

  1. 絵本「もろはのつるぎ」 より:

    桜桃忌愛と美についてひふみよ

    桜桃忌新解析にわのくにの

    桜桃忌こんとこんこん点と線

    皐月闇解析学は妖怪で

    母の日に臍を観つめてひふみよに

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