日本の春の景色に欠かせない「燕(つばめ)」
燕や鶯の姿を見ると、いよいよ春本番だという気持ちになりますよね。
今回は燕の季語の解説、子季語・関連季語を紹介します。
燕の季語はいつ?
子季語 | 乙鳥・玄鳥・つばくろ・つばくら・飛燕・初燕 諸燕・燕来る・濡燕・川燕・群燕・夕燕 |
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関連季語 | 夏燕・燕の子・燕帰る |
時期 | 仲春(3月6日の啓蟄から3月21日の春分の日まで) |
解説 | 日本より南の国の地域で繁殖する夏鳥。 2月から4月にかけて日本に飛来し、 秋頃に南の国へ帰っていく。 人の出入りの多い軒先を好むため、 「燕の巣がある家は商売繁盛する」と言われている。 |
燕の子季語・関連季語を解説
どんな姿も可愛らしい燕。
ひらりと飛ぶ様子や雨に濡れた姿など、さまざまな表情を子季語・関連季語を使って表現してみましょう。
子季語 | 解説 |
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乙鳥(いっちょう) 玄鳥(げんちょう) つばくら・つばくろ |
燕の別称。 |
飛燕(ひえん) | 軽やかに飛んでいる燕を指す。 |
諸燕(もろつばめ) | 雄雌揃っているつばめ |
初燕(はつつばめ) | その年初めて見るつばめを指す。 |
燕来る(つばめくる・ つばめきたる) |
春に燕が飛来すること。 |
濡燕(ぬれつばめ) | 雨に濡れた燕を指す。 梅雨の時期によくみられる。 |
川燕(かわつばめ) | 川にいる燕。 |
群燕(むれつばめ) | 群れで飛んでいる燕。 |
夕燕(ゆうつばめ) | 夕暮れ時に飛んでいる燕。 |
関連季語 | 解説 |
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夏燕 | 三夏の季語。夏に見かける燕。 子育ての季節のため、餌を運ぶ様子がよく見られる。 |
燕の子 | 仲秋の季語。秋頃、燕が南へ帰っていく様子。 |
燕帰る | 三夏の季語。その年に誕生した燕の雛を指す。 |
燕の季語を使った俳句
俳句 | 作者 |
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盃に 泥な落としそ 群燕 | 松尾芭蕉 |
燕や ひらりひらりと 町の中 | 正岡子規 |
冴帰る 燕の喉 赤かりし | 芥川龍之介 |
夕燕 我にはあすの あてはなき | 小林一茶 |
ゆく雲にしばらくひそむ 帰燕かな | 飯田蛇笏 |
大津絵に 糞落しゆく 燕かな | 与謝蕪村 |
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