11月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

11月の季語の俳句

11月は秋と冬のはざま。だんだん冬に向かっていく季語が並びます。「紅葉散る」「毛糸編む」「初霜」など。
そんな11月の有名な俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は11月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

11月の季語

11月7日頃の立冬以降、暦の上では季節は冬になります。

時候行く秋 立冬 冬ざれ 小春 短日
天文木枯 時雨 時雨 冬日 冬夕焼 初霜
地理山眠る 初氷 枯野の色 野山の色 穭田
人事(生活)冬支度 毛糸編む 冬構 北窓塞ぐ 木の葉髪
行事神の留守 芭蕉忌 酉の市 熊手 亥の子 七五三
忌日白秋忌 空也忌 一茶忌 波郷忌 近松忌 一葉忌 憂国忌 親鸞忌
動物浮寝鳥 綿虫 ししゃも 冬の虫 熊穴に入る
植物木守柿 山茶花 枇杷の花 石蕗(つわ)の花 落葉 紅葉散る 帰り花
食物柚味噌 蕪 白菜 葱 雑炊

11月の有名な俳句10選

夕暮れの梢

短日の梢微塵にくれにけり 引用元:真夜中の俳句帖-短日の梢微塵にくれにけり 原石鼎

作者名原石鼎
出典元(本)花影
出版年1937年
季節
季語短日

あっというまに暮れてしまう冬の日の短さを、「微塵に」という言葉で表現しています。葉っぱの落ち切った木々が暗闇にまぎれ、散り散りになって見えなくなってしまいました。

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 引用元:芭蕉db-旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

作者名松尾芭蕉
出典元(本)笈日記
出版年1694年
季節
季語枯野

旅の途中に病床に臥しながらも、冬枯れの地を駆け回っている夢を見たという句。元気になって今まで通り旅に出て俳句を詠みたいという芭蕉の執念が感じられます。

木がらしの吹き行くうしろ姿かな 引用元:俳句の教科書-【11月の有名俳句 20選】すごく上手い!!季語を含んだおすすめ俳句作品集を紹介!

作者名服部嵐雪
出典元(本)続虚栗
出版年1687年
季節
季語木がらし

松尾芭蕉の弟子である服部嵐雪。芭蕉が旅に出る際に詠んだ句です。後ろ姿にこがらしが吹き付け、物寂しい印象です。

11月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

大根

大根引き大根で道を教えけり 引用元:和歌の世界-大根引き(小林一茶)

作者名小林一茶
出典元(本)七番日記
出版年1813年
季節
季語大根引く

通りすがりの人がお百姓さんに道を尋ねています。お百姓さんは引き抜いた大根で道を指して教えてくれました。愉快な日常の一コマが描かれています。

山眠るまばゆき鳥を放ちては 引用元:古志会員による一句鑑賞-山眠るまばゆき鳥を放ちては 山田みずえ

作者名山田みづえ
出典元(本)自選三百句
出版年1992年
季節
季語山眠る

「山眠る」とは中国の古典『臥遊録』の一節「冬山惨淡として眠るが如し」から季語になったものです。擬人法が使われていることで、まるで山が懐から鳥を解き放っているように感じられます。

11月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

山茶花

山茶花は咲く花よりも散つてゐる 引用元:山茶花 の俳句 : 575筆まか勢

作者名細見綾子
出典元(本)雉子
出版年1956年
季節
季語山茶花

椿の花と似ている山茶花。違いは散り方で、椿が花ごとぽとりと落ちるのに対し、山茶花は花弁が一枚ずつはらはらと落ちていきます。この句は、地面に散り敷かれた山茶花の花びらの美しさが、咲いている花よりも魅力的だと詠んでいます。

はじめての雪闇に降り闇にやむ 引用元:深秋会-はじめての雪闇に降り闇にやむ

作者名野澤節子
出典元(本)花季
出版年1966年
季節
季語

その年初めて降る雪。真夜中に降り始め、朝陽が昇る前に降りやんでしまい、雪を見た者はいませんでした。初雪の儚さの中に美しさを感じます。

11月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

目刺

木枯らしや目刺しに残る海の色 引用元:俳句の教科書-【木枯らしや目刺しに残る海の色】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名芥川龍之介
出典元(本)澄江堂句集
出版年1972年
季節
季語木枯らし

乾いた鰯にわずかに残る銀色ががった青を見て、「海の色」と表現しています。鰯がいきいきと海を泳いでいたことを想像させ、目の前に生気なく横たわる鰯の姿に憐れを誘います。

天地の間にほろと時雨かな 引用元:高濱虚子の100句を読む【坊城俊樹】

作者名高濱虚子
出典元鈴木花蓑の追悼句会での句
作成年1942年
季節
季語時雨

高濱虚子の弟子であった鈴木花蓑(はなみの)の追悼句会で詠まれた句です。天地の間をつなぐ時雨。過ぎ去っていく時雨の儚さを弟子の一生と重ねて詠んだ句です。

生きるの大好き冬のはじめが春に似て 引用元:リアルETの英語学習 高校入試&TOEIC -Haiku in English on Sunday (429) 生きるの大好き冬のはじめが春に似て

作者名池田澄子
出典元(本)空の庭
出版年1988年
季節
季語冬のはじめが春に似る…小春

季語をそのまま入れるのではなく、散文的な表現で小春日和を詠んでいます。生きているのが大好きになるような小春日和という純真な言い方によって「冬もまたいいものだ」と思える句になっています。

まとめ

霜

この記事では11月の季語の俳句を紹介してきました。冬に向かっていく、どんよりした雰囲気の中にも、景色の美しさや人間の温かみを感じる句も詠まれていました。
ぜひみなさんもお気に入りの11月の俳句を見つけてみてくださいね。

 

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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