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雪の季語はいつ?春でもOK?有名な俳句も

俳句

雪の季語はいつ?春でもOK?有名な俳句も

冬の季語の代表格である「雪」

降り方・雪の状態・積もる様子など様々な表情を見せ、多くの季語が生みだされています。

今回は雪の季語の季節別の解説や例句を紹介します。

雪の季語はいつ?

子季語・傍題六花・雪の花・雪の声・深雪・雪明り・しまり雪
明けの雪・雪後の天・雪解水・雪濁り・名残の雪
雪崩・春吹雪・秋の雪など
時期(冬)11月上旬~1月
時期(春)2月~4月
時期(秋)8月~10月

雪の冬の季語

冬は雪が一番きれいに見られる季節。

雪の質をざらめや餅に例えたり、雪の音を声と表現したりとユニークな季語も多く見られます。

ここからは代表的な物から、珍しい子季語まで一部を紹介します。

季語解説
六花雪の結晶の六角形を表す語。雪の別称。
銀化雪の別称。
雪の花雪が降る様子を花が散る姿に重ねた語。
雪の声雪が窓にあたる音を表す語。
深雪雪が深く積もった様子。
雪明り雪の白色で、
夜もあたりが薄明るく見える様子。
粉雪粉のようにさらさらとした雪。
細雪細かく降る雪。
小米雪お米のように粒が小さい雪。
餅雪雪がお餅のように降り積もっている様子。
衾雪一面に雪が厚く降り積もっている様子。
根雪雪解けまで溶けずに残る下積みの雪。
積雪雪が積もっている様子。
べと雪溶けて水分が多くなった雪。
雪紐木の枝などに雪が付着し、
溶けて紐状になった様子。
雪華雪が降る様子や雪の結晶を花に重ねたもの。
しまり雪積もった雪がしまり、硬くなったもの。
ざらめ雪ざらめ糖のような大粒の雪が積もった様子。
雪景色あたり一面に雪が舞い積もる白銀の景色。
明の雪夜明けに振る雪を指す語。
深雪晴・雪後の天雪が降り積もった後、空が晴れる様子。

雪の春の季語

雪解けが始まる春は、雪を惜しむ季語や春の訪れを感じさせる季語が多くあります。

冬の雪の季語とは異なる表情に注目です。

季語解説
雪解水雪が解けて水になった状態。
雪解風雪解けが始まる際に吹く風。
雪解雫雪が少しずつ解ける時に
したたる雫を表す語。
雪解野雪が解けた野を指す語。
雪崩・風雪崩山の斜面に積もった雪が解け、
滑り落ちること。
底雪崩積雪層すべてが滑り落ちる雪崩を指す。
雪の果・名残の雪雪の降り納めを指す語。
淡雪・綿雪春によく降る、とけやすい雪を指す語。
桜隠し桜が咲く3月頃に降る雪を指す語。
雪濁り・雪汁
雪しろ・雪しろ水
雪解けによって、川や海の水が濁った様子。
雪の隙・雪間
雪のひま
降り積もった雪が、
春になり溶けて地面が見えてくる様子。
春の雪・春吹雪
牡丹雪
立春を過ぎてから降る雪を指す語。

雪の秋の季語

東北や日本海側など気温が低い地域では、秋は雪の季節。

秋の雪の季語は、冬の足音を感じさせてくれます。

季語解説
秋の雪東北・日本海側で立冬前に降る雪を指す語。

雪の季語を使った俳句

俳句作者
今日までは まだ半空や 雪の雲松尾芭蕉
いくたびも 雪の深さを 尋ねけり正岡子規
これがまあ つひの栖か 雪五尺小林一茶
遅月に ふりつもりたる 深雪かな飯田蛇笏
淡雪や 橋の袂の 瀬田の茶屋井上井月
富士は 雪花の一時の よしの山上島鬼貴

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