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椿の季語はいつ?冬・春など季節別に紹介

俳句

季語・椿

赤や白の鮮やかな花を咲かせる椿は、万葉集の時代より多くの俳人に愛されてきました。

美しく咲く様子から美しい女性や色鮮やかな物を例える語としても大活躍の季語です。

今回は、そんな魅力的な花「椿」の季語についてご紹介します。

椿の季語はいつ?

子季語 山椿 乙女椿 白椿 紅椿 一重椿 八重椿 玉椿
散椿 落椿 藪椿 雪椿など
関連季語 冬椿 椿の実
時期(春) 三春、2月〜5月
時期(夏) 6月~8月
時期(秋) 9月~11月
時期(冬) 12月~1月

椿の春の季語

2月~5月は椿が満開に咲き、そして散っていく季節。

そのため四季の中で一番椿の季語が多く集まっています

季語 解説
山椿 山に自生する椿。
12月~4月頃に赤やピンクの花をつける。
乙女椿 椿の品種の1つ。2月~4月頃に桃色の花をつける。
白椿 12月~4月頃に白い花をつける。
紅椿 3月~5月頃に紅色の花を咲かせる。
一重椿 一重咲きの椿を指す語。
八重椿 八重咲の椿を指す語
藪椿 山に自生する椿。2月~4月に開花する。
玉椿 美しい椿・長寿を保つ木を表す語
つらつら椿 連なるように咲く椿の様子を指す語
落椿 花が落ちた椿を指す語。
散椿 花が散った椿を指す語

椿の夏の季語

夏はツバキ科の沙羅の花の開花シーズンであるため、夏椿や姫椿など沙羅の花に関する季語が多いです。

取り入れることで、一気に夏らしさを感じる句になります。

季語 解説
沙羅の花 晩夏に咲く白い花で、花の形が椿に似ている。
一日花であるため咲いてもすぐに落ちてしまう。
夏椿 晩夏に咲く花。沙羅の花の別称。
姫沙羅 沙羅の花の1品種。沙羅の花と比べて小ぶり。
椿挿す 椿を挿し木で育てる様子を表した語。

椿の秋の季語

秋という季節は、椿が咲かないため季語はないのではと思う方もいるのではないでしょうか。

秋の椿は花の代わりに身をつけるため、椿の実が季語として登場します。

開花時期のような色鮮やかさはありませんが、実り多き秋を感じさせる語です。

季語 解説
椿の実 夏~秋に椿につく実。

椿の冬の季語

冬は椿が咲き始める季節。

寒さに負けず寒い季節に彩りを添える、早咲きの椿を指す語が多く見られます。

季語 解説
冬椿 冬の内に咲く椿。真紅の花を咲かせる。
早咲の椿 冬椿の別称。
寒椿 冬椿の別称。
山茶花 ツバキ科の常緑低木。花や葉が椿に似ている。

椿の季語を使った俳句

俳句 作者
古井戸の くらきに落る 椿かな 与謝蕪村
藪椿 門は葎の 若葉かな 松尾芭蕉
巨勢山のつらつら椿 つらつらに見つつ思はな 巨勢の春野を 坂門人足
沙羅の花 緑ひとすぢ にじみけり 石田波郷
その中の ひとつ弾けし 椿の実 山口マサエ
寒椿 線香の鞘 はしりける 川端芽舎
山茶花を 雀のこぼす 日和かな 正岡子規

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