春の季語の俳句とは?桜や梅を使った例【小学生・中学生おすすめ】

 

春の俳句

俳句を鑑賞してみたいけど、たくさんあってどれから見ていけばいいか分からない。昔の言葉で書かれていて意味が分からないんじゃないか……?そんな風に思っていませんか?

実は、俳句初心者の方でも楽しめる句は数多くあります!

今回は小学生・中学生も分かりやすい俳句から、桜や梅を使った名句、面白い俳句までおすすめの句を紹介します。

長い冬が明け、待ちわびた春。春の俳句には生命の息吹を感じさせるような句があふれています。俳句を通して春を味わってみましょう。

春の季語

俳句の春の季語は旧暦の立春(2月4日頃)から立夏(5月6日頃)までを指します。現代の春の認識より少し早い時期ですよね。

時候初春 立春 如月 春分 彼岸 晩春 弥生 八十八夜 春惜しむ 水温む 花冷え
天文朧月 霞 春雨 花曇 風光る 春の空 春の雲 春雷 陽炎 春の雪
地理初春 立春 如月 春分 彼岸 晩春 弥生 八十八夜 春惜しむ 水温む 花冷え
天文朧月 霞 春雨 花曇 風光る 春の空 春の雲 春雷 陽炎 春の雪
地理春の山 山笑う 春の土 春の海 春田 苗代 春の土 逃げ水 雪解け 残雪
人事(生活)春燈 野遊 野焼 耕 種蒔 春眠 茶摘 花衣 草餅 鞦韆(ブランコ)
行事バレンタインの日 四月馬鹿 ゴールデンウイーク(黄金週間) 春休み 入学式 入学試験 入学 卒業式 卒業 春闘
忌日菜の花忌 人麻呂忌 小町忌 大石忌 犀星忌 兼好忌 茂吉忌 利休忌 虚子忌 荷風忌
動物猫の恋 鶯 燕 雲雀 子猫 仔馬 鳥の巣 蛙 蝶 蜂
植物梅 椿 桜 ミモザ 沈丁花 桃の花 木の芽 パンジー チューリップ 蕗のとう 菜の花
食物浅蜊 蜆 栄螺 ほうれん草 レタス 水菜 ワサビ わらびもち ひなあられ 桜餅

春の俳句16選

ここからは春の俳句を鑑賞していきましょう。

春の俳句
小学生におすすめ
春の山らくだのごとくならびけり
チューリップ喜びだけを持っている
雪とけて村いっぱいの子どもかな
春の俳句
中学生におすすめ
赤い椿白い椿と落ちにけり
卒業の兄と来てゐる堤かな
やせ蛙負けるな一茶これにあり
春の俳句
高校生におすすめ
菜の花や月は東に日は西に
春の海終日のたりのたりかな
春風や闘志いだきて丘にたつ
桜の俳句さまざまのこと思ひ出す桜かな
梅の俳句勇気こそ地の塩なれや梅真白
春の面白い俳句三月の甘納豆のうふふふふ
春を待つ俳句或日あり或日ありつつ春を待つ
春の別れの俳句行く春を近江の人と惜しみける
春の夕焼けの俳句揚げ物の音が窓洩れ春夕焼
春の日差しの俳句風光る入り江のぽんぽん蒸気かな

春の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

春の山

春の山らくだのごとくならびけり 引用元:深秋会-春の山らくだのごとくならびけり

作者名室生犀星
出典元(本)遠野集 定本・犀星句集
出版年昭和34年
季節
季語春の山

山が連なってやわらかい曲線を描いている様をらくだの背中のようだと表現した句。
薄く霞んでいる春の山とらくだ、どちらもなんとなくのどかな気分になる組み合わせですね。

チューリップ喜びだけを持っている 引用元:古志会員による一句鑑賞

作者名細見綾子
出典元(本)桃は八重
出版年昭和17年
季節
季語チューリップ

花には耐え忍ぶ、寂しいなど陰のあるイメージも込められてしまう。しかしチューリップのイメージは「喜び」そのものだと作者はいいます。

たしかに、他の花と比べても「暗さ」の感じられない、純粋無垢なイメージの花ですよね。

雪とけて村いっぱいの子どもかな 引用元:俳句の教科書-【雪とけて村いっぱいの子どもかな】俳句の季語や意味・作者「小林一茶」など徹底解説!!

作者名小林一茶
出典元(本)七番日記
出版年文化11年
季節
季語雪とけて

春の日差しで雪がとけて、村の子どもが一斉に外に出てきて遊んでいるという様子が描かれています。一茶は豪雪地帯である現在の長野県信濃町のあたりでこの句を詠みました。当時は冬に栄養失調で命を落とす子供も多かった時代です。春を迎えて活気が出てきた村を見て一茶も元気をもらったのではないでしょうか。

春の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

赤い椿白い椿と落ちにけり 引用元:教育出版-井口時男が読む「教科書の俳句」

作者名河東碧梧桐
出典元(本)碧梧桐句集
出版年明治29年
季節
季語椿

あなたはこの句を読んでどのような情景をイメージしましたか?この句には解釈が2通りあります。
1つはたった今、赤い椿、白い椿がぽとぽとと落ちていったのを見てはっとしたという解釈。
もう一つは地面に落ちた紅白の椿の花をみて詠んだという解釈。

いずれにしても、椿の花の鮮やかな色が目に浮かぶ俳句です。

卒業の兄と来てゐる堤かな 引用元:俳句の聖地「愛媛・松山」吟行ナビえひめ-愛媛の句碑めぐり575

作者名芝不器男
出典元(本)新編芝不器男句集
出版年昭和3年
季節
季語卒業

兄と堤防に来ている作者。何を話しているのか、どんな思い入れがその堤防にあるのかは詠まれていません。読み手の想像でストーリーを補完してみると面白いです。

「堤かな」の「かな」は切れ字といって、余韻を与え、感動を生ませる効果があります。
現代語に訳すと「堤防だなあ」となり、余韻がじんわりと感動が膨らんでいくような読後感になります。

やせ蛙負けるな一茶これにあり 引用元:日本俳句研究会-小林一茶・俳人列伝

作者名小林一茶
出典元(本)七番日記
出版年文化13年
季節
季語

一茶の俳句の主要なテーマである「か弱きものへの愛情」が詠まれた句です。
自身の不遇や病気がちな一茶の子供が痩せ蛙に重なり、「がんばれ!」という応援の気持ちを詠んだのではないでしょうか。

春の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

菜の花や月は東に日は西に 引用元:俳句の教科書-【菜の花や月は東に日は西に】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名与謝蕪村
出典元(本)続明鳥
出版年安永3年
季節
季語菜の花

月は東に⇔日は西に、という二つの対立するものを並べた「対句」という技法が使われています。
イメージが明快に伝わるシンプルな句でありながら、東には月がのぼり、西には日が沈み、それを見ている菜の花……というスケールの壮大さはお見事!と言わざるをえません。

春の海終日のたりのたりかな 引用元:JR西日本-蕪村の旅|春の海 終日のたり のたりかな

作者名与謝蕪村
出典元(本)ホトトギス
出版年大正2年
季節
季語春の海

終日はひねもすと読みます。のたりのたりとは緩やかにのんびりと動く様。
穏やかな春の海を目前にしてまどろむような気持ちになっていることが伝わってきます。

春風や闘志いだきて丘にたつ 引用元:ちくまの教科書-国語通信 > 連載 > 授業実践例 > 第三章 俳句

作者名高浜虚子
出典元(本)五百句
出版年大正2年
季節
季語春風

詠まれた背景を知ると深みが増す一句。正岡子規の弟子同士であり仲も良かった高浜虚子と河東碧梧桐。しかし碧梧桐が新しい作風を生み出し、高浜虚子はその五七五調や季語を入れない俳風を相容れませんでした。
虚子は俳句を作ることから一時離れていましたが、碧梧桐に対抗し伝統的な俳句を守るべく俳句作りを再開。この句はその時の決意を詠んだ句です。

「桜」の俳句で有名なおすすめの句は?

桜

さまざまのこと思ひ出す桜かな 引用元:芭蕉と伊賀-芭蕉作品集 春の季語を持つ句

作者名松尾芭蕉
出典元(本)真蹟懐紙1
出版年貞享5年
季節
季語

桜にまつわる思い出は人それぞれありますよね。松尾芭蕉は奉公していた若い頃の思い出が蘇ってこの句を詠んだようです。

「梅」の俳句で有名なおすすめの句は?

白梅

勇気こそ地の塩なれや梅真白 引用元:現代俳句協会-勇気こそ地の塩なれや梅真白 中村草田男 評者: 松井国央

作者名中村草田男
出典元(本)来し方行方
出版年昭和19年
季節
季語

地の塩とはキリスト教の「神を信じる者は塩のように世の腐敗を止めるべし」という教え。
勇気こそが人の世の腐敗を止めるものだという訴えとともに、塩の白さと梅の気高い白さが響きあっている。

春の俳句で面白いおすすめの句は?

甘納豆

引用元:ことりっぷ-芸妓に愛される甘味三昧の時を!わざわざ訪れたい金沢、にし茶屋街の「甘納豆 かわむら」

三月の甘納豆のうふふふふ 引用元:現代俳句協会-三月の甘納豆のうふふふふ 坪内稔典 評者: 鈴木石夫

作者名坪内稔典
出典元(本)坪内稔典句集
出版年1984年
季節
季語甘納豆

甘納豆をいくつかほおばると、思わず「うふふふふ」と笑みがこぼれてしまう…というほっこりした気持ちになる、面白い俳句です。
実は、甘納豆を詠んだ坪内稔典の句は3月だけではなく1月から12月まであります。

「春を待つ」俳句で有名なおすすめの句は?

或日あり或日ありつつ春を待つ 引用元:ちよだボランティアセンター-『或日あり或日ありつつ春を待つ』(情報マガジン Vol.317 2011年4月号より) 

作者名後藤夜半
出典元(本)遺句集『底紅』
出版年昭和53年
季節
季語春を待つ

平凡な毎日の中に忙殺されていても、自分が春を待っていることにふと気づく。
そんな日常のちょっとした気づきを切り取り題材に選ぶのは、出来そうでなかなかできないことです。

「春の別れ」の俳句で有名なおすすめの句は?

船と湖

行く春を近江の人と惜しみける  引用元:芭蕉と伊賀-芭蕉作品集 春の季語を持つ句

作者名松尾芭蕉
出典元(本)拾遺集
出版年1690年
季節
季語行く春

春が過ぎていくのを惜しむ歌は多く詠まれています。
松尾芭蕉は親しい人たちと一緒に琵琶湖に船を浮かべ、うつりゆく季節を惜しみました。

「春の夕焼け」の俳句で有名なおすすめの句は?

帰り道

揚げ物の音が窓洩れ春夕焼 引用元:KUYOMI-揚げ物の音が窓洩れ春夕焼 三村純也

作者名三村純也
出典元(本)俳句文芸
出版年2000年
季節
季語春夕焼

帰路につくと、どこかの家から夕飯の支度をしている匂いが漂ってくる…そんな経験が誰しもあるのではないでしょうか。どこか懐かしいそんな光景がよみがえってくる俳句です。

「春の日差し」の俳句で有名なおすすめの句は?

ぽんぽん蒸気

風光る入り江のぽんぽん蒸気かな 引用元:深秋会-風光る入江のぽんぽん蒸気かな

作者名内田百閒
出典元(本)百鬼園俳句帖
出版年1934年
季節
季語風光る

風光るとは、春の日差しに風がきらきらと光り輝くように感じられることをいいます。
ぽんぽん蒸気とは焼玉エンジンを使った船の呼び名です。船が入り江を進み、ぽんぽんという発動機の音が鳴っています。おだやかな春の日差しの中の、のどかな風景が広がっています。

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春

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まとめ

侘助

ここまで春にまつわる俳句を紹介してきました。

古典俳句でも共感できる俳句が多かったのではないでしょうか。
昔の人も今と変わらない気持ちで春を迎えていたのかと思うと面白いですよね。

この記事を読んで、俳句をもっと気軽に親しんでいただけたら幸いです。

 

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