12月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

12月の季語の俳句

1年の最後の月である12月。12月の季語には「除夜の鐘」「年守る」など年の終わりを感じる句が並びます。そんな12月の俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は12月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

12月の季語

冬真っただ中の12月。寒さを感じる季語の中に、「湯豆腐」「熱燗」といったあたたかい季語も。「クリスマス」「ボーナス」などのカタカナの季語も面白い。

時候師走 冬麗(ふゆうらら・とうれい) 霜夜 冬至 寒し
天文北風 空風 虎落笛 初雪 名残の空
地理霜柱 冬の波 水涸る(みずかる) 初氷
人事(生活)ボーナス 息白し 闇汁 冬籠 柚湯
行事クリスマス 顔見世 年守る 除夜の鐘 秩父夜祭り
忌日漱石忌 蕪村忌 横光忌 空也忌
動物都鳥 笹鳴 竈猫 鱈 鮟鱇(あんこう) 鰤(ぶり) 牡蠣 河豚(ふぐ)
植物ポインセチア クリスマスローズ 枇杷の花 冬至芽
食物湯豆腐 風呂吹 熱燗 寄鍋 おでん

12月の有名な俳句10選

湯豆腐

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 引用元:俳句の教科書-【湯豆腐やいのちのはてのうすあかり】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞・作者など徹底解説!!

作者名久保田万太郎
出典元(本)流寓抄以後
出版年1963年
季節
季語湯豆腐

久保田万太郎が急逝する半年前に詠まれた句です。妻との別れを経験し、長男にも、晩年に同棲していた元芸者の女性にも先立たれた作者。湯豆腐の白さや湯気に、死後の世界のうすあかりが見えたと詠んでいます。

除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり 引用元:サワラ君の日誌-2020.3/29 俳句 森澄雄 除夜の妻白鳥のごと湯浴みおり

作者名森澄雄
出典元(本)雪櫟
出版年1954年
季節
季語除夜

新年を迎えるにあたり、お風呂に入って体を清める妻を白鳥の様だと評しています。愛妻家の森澄雄ならではの句です。

12月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

着ぶくれ

着膨れてなんだかめんどりの気分 引用元:大呂俳句会-一句を読み解く111

作者名正木ゆう子
出典元(本)悠(haruka)
出版年1994年
季節
季語着膨れ

五七五音になっていない、破調の句です。何枚も服を重ね着して、まるでめんどりのように、首だけぴょこぴょこ動く、でっぷりとした姿になってしまいました。

青に触れ紫に触れ日記買ふ 引用元:俳句的日常 come rain or come shine-佐藤文香さんの100句

作者名佐藤文香
出典元(本)海藻標本
出版年2009年
季節
季語日記買ふ

年末に来年の日記を買うシーン。売り場で日記をあれこれと触りながら、デザインを見て選んでいく楽しさが伝わってきます。

12月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

あんこう

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる 引用元:俳句の教科書-【鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名加藤楸邨
出典元(本)起伏
出版年1949年
季節
季語鮟鱇

身が柔らかいためまな板調理が難しい鮟鱇は、吊るし切りをすることで有名です。凍った鮟鱇が荒々しく切られていく様を見て生き物への非情さを感じ取った作者。また、乱暴に身が切られていく鮟鱇の姿を自分に重ね合わせていることから、「ぶちきらる」という受け身で表現されています。

思はざる道に出でけり年の暮 引用元:575筆まか勢-田中裕明全句集

作者名田中裕明
出典元(本)夜の客人
出版年2005年
季節
季語年の暮

道を散歩していて、思わぬ道に出てしまったことはよくあることですが、ここでは人生の道のことを指しているのではないでしょうか。1年の総まとめである年の暮れに、人生を振り返って詠んだ句に思えます。

へろへろとワンタンすするクリスマス 引用元:俳句の教科書-【12月の有名俳句 20選】すごく上手い!!季語を含んだおすすめ俳句作品集を紹介!

作者名秋元不死男
出典元(本)
出版年1950年
季節
季語クリスマス

クリスマスだろうと構わずにワンタンを食べている様子が詠まれています。「へろへろと」とワンタンを食べている自分を自嘲気味に表現しているのが面白い句です。

12月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

年賀状

美しき名の誰かれへ賀状書く 引用元:歳時記-年賀状4

作者名片山由美子
出典元(本)
出版年2010年
季節
季語賀状

年末に、お世話になって方に一枚一枚年賀状を書いています。宛名を書いていると、「この方の名前は美しいな」という驚きがありました。

夢に舞ふ能美しや冬籠 引用元:深秋会-夢に舞ふ能美しや冬籠

作者名松本たかし
出典元(本)石魂
出版年1953年
季節
季語冬籠

作者の松本たかしは能楽師の家に生まれましたが、体が弱く、能楽師になることはかないませんでした。この句は47歳の時のもので、若いころの自分が美しく能を舞っている、夢ならではの過去へのタイムトリップが詠まれています。

山国の虚空日わたる冬至かな 引用元:深秋会-山国の虚空日わたる冬至かな

作者名飯田蛇笏
出典元(本)山廬集
出版年1932年
季節
季語冬至

一年の中でもっとも日が短い冬至に詠まれた句。冬至だからこそ、空を東から西に渡る太陽を見たときに思うところがあったのでしょう。

まとめ

クリスマス

この記事では12月の季語の俳句を紹介してきました。1年の締めくくりである12月だからこそ感じた思いや、年末ならではの生活の様子が切り取られ詠まれていましたね。
ぜひみなさんもお気に入りの12月の俳句を見つけてみてください。

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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