1月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

1月の季語の俳句

年の始まりの1月。俳句では月の初めから半ば頃までは新年に関することがよく詠まれています。まだまだ寒い時期のため、「雪」「寒月」などの寒さを表す季語にも共感できる時期です。

そんな1月の俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は1月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

1月の季語

歳時記の季語は二十四節気をもとに季節が分けられています。1月は二十四節気で言う小寒(1月5日頃)から大寒(1月20日頃)ころにあたります。

時候元日 三が日 去年今年 松の内 成人の日
天文雪 初明り 初空 淑気 雪
地理氷 氷柱 寒の水 冬滝 波の花
人事(生活)門松 年賀 書初 年玉 初夢 春着
行事成人の日 初詣 破魔矢 新年会 十日戎
忌日良寛忌 義仲忌 久女忌 実朝忌 草城忌
動物嫁が君 寒鯉 かじけ猫 凍蝶 寒雀
植物葉牡丹 水仙 寒梅 寒椿 福寿草
食物玉子酒 冬苺 雑煮 年酒 七草粥

1月の有名な俳句10選

初詣

さっそく1月の俳句を紹介していきます。

日本がここに集まる初詣 引用元:日本文化研究ブログ-【新年の俳句30選】有名な新年の俳句一覧 名作俳句の作者・季語・意味とは?

作者名山口誓子
出典元(本)青銅
出版年1967年
季節
季語初詣

初詣に来た人で大にぎわいの神社やお寺を見て、まるで日本中から人が集まったようだと感じている句です。作者は12年三重に住み伊勢神宮に初詣を毎年していたそうです。伊勢神宮の初詣はとても混み合いそうですね。

元日や思えばさびし秋の暮 引用元:芭蕉db-元日や思えばさびし秋の暮

作者名松尾芭蕉
出典元(本)真蹟短冊
出版年1684年
季節
季語元日

大晦日までは近所がにぎわっていたのに、元旦は人々が家の中に居てかえって静かに感じた、まるで秋の終わりの頃のようだ、という句です。正月のさびしさを秋の終わりの季節とひもづけてしまう大胆な取り合わせです。

寒月や門なき寺の天高し 引用元:俳句の教科書-【寒月や門なき寺の天高し】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名与謝蕪村
出典元(本)蕪村句集
出版年1784年
季節
季語寒月

極寒の中、月の輝きが冴えわたり、門がない寺の上には天高く夜空が広がっています。孤高の月と、門がないほどの寂しい寺が目前にイメージできるような絵画的な句です。

1月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

雪

いくたびも雪の深さをたずねけり 引用元:関西吟詩文化協会-いくたびも – 詩歌 – 漢詩・詩歌・吟詠紹介 – [学ぶ]

作者名正岡子規
出典元(本)寒山落木
出版年1896年
季節
季語

病気で寝ていた作者が、何度も雪がどのくらい積もっているかを側にいる人に聞いてしまい、自分の子供のような心をおかしく思ったという俳句です。

寒鯉はしづかなるかな鰭(ひれ)を垂れ 引用元:和歌と俳句-水原秋櫻子

作者名水原秋櫻子
出典元(本)秋苑
出版年1935年
季節
季語寒鯉

鯉はもともと活発な魚なのに、冬になって水温が下がると水の底でじっと動かなくなります。この句も、時が止まっているかのように動く気配すら見せない鯉の様子が詠まれています。

膝に来て模様に満ちて春着の子 引用元:俳句の教科書-【1月の俳句 おすすめ20選】中学生向け!!1月の季語を含んだ有名&オリジナル俳句作品集を紹介! 

作者名中村草田男
出典元(本)来し方行方
出版年1947年
季節
季語春着

春着とは新年に切る新しい衣服。模様の入った新しい服を着た子供が膝に寄ってきた、という句です。おろしたての服を着て嬉しくなって見せに来たのかもしれませんね。

1月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

夕日

元日や手を洗ひをる夕ごころ 引用元:今月の一句-元日や手を洗ひをる夕ごころ 芥川龍之介

作者名芥川龍之介
出典元(本)澄江堂句集
出版年1927年
季節
季語元旦

元日、手を洗っていると夕暮れに気づき寂しく感じたという句です。トイレに行って手を洗って「もう夕方か」と思う日常と、正月という特別な日の組み合わせが印象的ですね。

寒稽古青き畳に擲(なげう)たる 引用元:季語と歳時記-寒稽古(かんげいこ)晩冬

作者名日野草城
出典元(本)青芝
出版年1932年
季節
季語寒稽古

寒稽古とは、寒い時期に武術や芸事の修練を行うこと。寒さに耐えながら稽古をすることで精神の鍛練をするという目的があります。この句では柔道が行われているのでしょうか。真新しい、まだ青い畳に投げおろされている様子が詠まれています。

1月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

手鞠

手毬唄かなしきことをうつくしく 引用元:俳句の教科書-【手毬唄かなしきことをうつくしく】俳句の季語や意味・表現技法・作者など徹底解説!!

作者名高浜虚子
出典元(本)五百五十句
出版年1939年
季節
季語手鞠

この句が詠まれた時期は第二次世界大戦が勃発した頃でした。子供たちが歌う手毬歌も世相を反映し戦争をテーマにした歌であることも。悲しい歌詞であるのに子供たちはまったく気にせずに美しく歌っているなあという句です。「かなしきことをうつくしく」がひらがなになっていて、子供が歌っている様子が伺えます。

去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの 引用元:俳句の教科書-【去年今年貫く棒の如きもの】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名高浜虚子
出典元(本)ラジオ放送用に作られた句
出版年1950年
季節
季語去年今年

一夜明けただけで昨日は去年となり、今朝は今年と呼ばれるようになっていく。時間の流れに意味を持たせたがるが、本来時間の区切りなどはなく貫く棒のようにあり続けるものだ、という意味の句です。

まとめ

正月

この記事では1月の季語の俳句を紹介してきました。お正月にまつわる俳句から、1月ならではの日常を詠んだものまでさまざまな句がありました。

ぜひお気に入りの1月の俳句を見つけてみてくださいね。

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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