5月の季語を使った俳句|有名な句10例

俳句

5月の季語の俳句

5月6日ごろに「立夏」があり、暦の上では夏が訪れます。「新緑」「風薫る」などの初夏のさわやかさを感じる季語も多く見られます。

そんな5月の俳句にはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は5月の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

5月の季語

5月2日には八十八夜、5月5日には鯉のぼりがあがる端午の節句があります。

時候八十八夜 立夏 夏めく 薄暑 麦の秋
天文別れ霜 青嵐 青時雨 風薫る 雷
地理卯波 青葉潮 鰹潮 代田
人事(生活)春日傘 新茶 繭 草笛 更衣(ころもがえ)
行事端午 五月の節句 薪能 母の日
忌日修司忌 鑑真忌 たかし忌 昌子忌 多佳子忌
動物子猫 初鰹 袋角 閑古鳥 ホトトギス
植物葉桜 竹落葉 余花 若葉 新緑 万緑 虞美人草 芍薬
食物筍 夏蜜柑 蚕豆 蕗 豆飯

5月の有名な俳句10選

富士山

不二ひとつうづみ残して若葉かな 引用元:世界日報-「不二ひとつうづみ残してわかばかな」(蕪村)

作者名与謝蕪村
出典元(本)明鳥
出版年1773年
季節
季語若葉

富士山を二つとない山の意味で不二と表現しています。富士山だけを埋め残して、あとはすべて若葉で覆いつくされていると言っています。風景の壮大な広がりを感じますね。

袋角鬱々と枝(え)を岐ち(わかち)をり 引用元:歳時記-袋角

作者名橋本多佳子
出典元(本)紅絲
出版年1951年
季節
季語袋角

生え変わったばかりの鹿の角が枝分かれしています。まだ袋を被ったように見える先端の丸まった角を鬱々であるととらえています。

おそるべき君等の乳房夏来る 引用元:竹とんぼ-おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼

作者名西東三鬼
出典元(本)夜の桃
出版年1948年
季節
季語

乳房を「おそるべき」ととらえたところが目を引く句。この句が詠まれたのは戦後直後のこと。男性たちに負けじと若い女性たちが胸を張って社会に出てきた時代です。女性たちのたくましさに驚きを感じたのでしょう。女性たちの活力あふれる姿と、生命力が湧き出る時期の「夏が来る」の季語の取り合わせが見事です。

5月の俳句で小学生におすすめの有名な句は?

白牡丹

白牡丹といふといへども紅ほのか 引用元:俳句の教科書-【白牡丹といふといへども紅ほのか】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞・作者など徹底解説!!

作者名高浜虚子
出典元(本)五百句
出版年1937年
季節
季語牡丹

白い牡丹にほのかに紅が差していることを驚いています。「といふといへども」は「ということだが」という意味で、まるで「白牡丹という花だが紅が差しているな」と作者がつぶやいているかのような言い回しです。

手の薔薇に蜂来れば我王の如し 引用元:栗カメの散歩漫歩-手の薔薇に蜂来れば我王の如し

作者名中村草田男
出典元(本)長子
出版年1936年
季節
季語薔薇

手に持つ薔薇だけでも豪華ですが、そこに蜂がとまって劇的な一瞬のシーンになりました。かしづく蜂を見下ろす自分は王様になった様です。

5月の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

木漏れ日

葉桜の中の無数の空さわぐ 引用元:古志会員による一句鑑賞-葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原梵

作者名篠原梵
出典元(本)
出版年1937年
季節
季語葉桜

葉桜越しに空を見上げると、葉の重なりに空が切り取られ無数の空が出来ています。葉が風にそよぎ、まるで空が騒いでいるようだという擬人化が面白いです。初夏の訪れを感じる句です。

万緑の中や吾子の歯生え初むる 引用元:ちくまの教科書-国語通信 > 連載 > 授業実践例 > 第三章 俳句

作者名中村草田男
出典元(本)火の鳥
出版年1939年
季節
季語万緑

万緑というのは夏が近づいたころの、深い緑色になった草木を指します。四方の豊かな緑と、小さな白い歯という、量と色の対比が印象的な句です。

うごかざる一点がわれ青嵐 引用元:大呂俳句会-うごかざる一点がわれ青嵐  石田郷子

作者名石田郷子
出典元(本)木の名前
出版年2004年
季節
季語青嵐

青嵐とは晴れた夏空の下、草木や草原をそよがせるやや強い風のこと。草原に吹く青嵐の中で動かないのは私だけ。実景を表現したものとも、自分の今置かれている人生の状況とも取れます。

5月の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

麦畑

新しき道のさびしき麦の秋 引用元:575筆まか勢-麦の秋 の俳句

作者名上田五千石
出典元(本)田園
出版年1968年
季節
季語麦の秋

通常の穀物は収穫期が秋だが、麦は5~7月に収穫の時期を迎えることから5~7月が麦の秋と呼ばれています。麦畑の中の一本の新しい道を一人歩く作者。情景描写というよりも、新しいものを一人で切り開いていくときの寂しい心情が読み取れます。

子の髪の風に流るる五月来ぬ 引用元:古志会員による一句鑑賞-子の髪の風に流るる五月来ぬ 大野林火

作者名大野林火
出典元(本)海門
出版年1939年
季節
季語五月

子どもの髪が風になびいているのを見て五月が来たんだなあという発見をしました。日常の何気ない一瞬とともにさわやかな5月の訪れに気づく、何気ない幸せをかみしめる句です。

まとめ

こいのぼり

この記事では5月の季語の俳句を紹介してきました。日常を詠んだ句でも、5月の季語を入れるだけで句の表情がさわやかに生き生きと色づきましたね。ぜひみなさんもお気に入りの5月の俳句を見つけてみてくださいね。

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この記事を書いた人
塚本 つばき

文学部日本文学科で俳句や短歌、小説を創作の観点から学びました。心の微妙な動きが言葉・音・リズムで表現できる日本文学の奥の深さに感動。
言葉に携わる仕事がしたいと広告代理店で4年間営業兼制作として働きました。結婚と主人の転勤を機に地方に引っ越し。また2年後に元居た場所に戻ることもあり、どこでも仕事のできるWebライターへ転向。
自分が感動を覚えた日本文学作品を、もっといろんな人に気軽に触れてもらえたら。
出来れば、趣味として「俳句や短歌を作ってみようかな」と思っていただけたら。
そんな想いで日本文学の記事を書いております。

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