梅雨の季語を使った俳句14例【中学生・高校生おすすめ】

梅雨の俳句

雨の降り続く梅雨。みなさんは梅雨と言われるとどのようなイメージが湧きますか?
歌人たちは梅雨に対する様々な思いを句にのせて詠んでいます。梅雨入りの時期の煩わしさ。きれいな紫陽花を愛で、つかの間の梅雨晴れを喜び、衣替えの後の梅雨寒を嘆く。そして、梅雨明けは開放的な気持ちに。中には「これも季語なの?」という面白い俳句も。
今回は梅雨の季語が使われているおすすめの俳句をご紹介します。

また、小学生・中学生・高校生の課題などで参考にできるように句の意味も解説していきます。

俳句の梅雨の季語は?

6月上旬から7月中旬までの時期に梅雨があります。
旧暦では5月ごろを指します。

時候入梅 梅雨寒 梅雨明 皐月 仲夏 六月 芒種 夏至 白夜 半夏生
天文梅雨空 梅雨の月 梅雨の星 黒南風 ながし 走り梅雨 梅雨 青梅雨 空梅雨 五月雨 送り梅雨 薬降る 虎が雨
地理梅雨穴 井水増す 五月川 出水 皐月波 富士の雪解 五月富士 植田
人事(生活)夏河童 蒼朮を焼く 水見舞 神水 川止め 黴 水見舞
行事貴船祭 長講会 山王まつり 青葉まつり 伊勢の御田植 愛染祭
忌日枇杷園忌 在五忌
動物雨蛙 蝸牛 蛇衣を脱ぐ 蜻蛉生る
植物紫陽花 靫草 蛍袋 破れ傘 敦盛草 虎尾草 鳥柄杓 鴨足草

梅雨の俳句14選

さっそく梅雨の俳句を鑑賞していきましょう。

梅雨の俳句
小学生におすすめ
なかなかに足もと冷ゆる梅雨かな
梅雨の傘たためば水の抜け落つる
梅雨はげし右も左も寝てしまふ
梅雨の俳句
中学生におすすめ
五月雨をあつめて早し最上川
樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ
抱く吾子も梅雨の重みといふべしや
梅雨の俳句
高校生におすすめ
梅雨雲のうぐひす鳴けりこゑひそか
降る音や耳もすう成る梅の雨
梅雨の海平ならんとうねりをり
紫陽花の俳句紫陽花や昨日の誠今日の嘘
梅雨の面白い俳句黴の中言葉となればもう古し
梅雨寒の俳句ちぐはぐに着て梅雨寒の間に合はせ
梅雨入りの俳句梅雨入りやビニール傘の増えてゆき
梅雨晴れの俳句梅雨晴れや蜩鳴くと書く日記

俳句・梅雨で小学生におすすめの有名な句は?

紫陽花

なかなかに足もと冷ゆる梅雨かな 引用元:【梅雨の俳句 30選】知っておきたい!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

作者名飯田蛇笏
出典元(本)山廬集
出版年1932年
季節
季語梅雨

雨で濡れてしまい、冷えてしまった足元から梅雨を感じたという句です。視覚から梅雨を感じている俳句が多い中、寒さという触覚で梅雨をとらえている新しい視点の作品です。

梅雨の傘たためば水の抜け落つる 引用元:【梅雨の俳句 30選】知っておきたい!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

作者名長谷川櫂
出典元(本)天球
出版年1992年
季節
季語梅雨

梅雨の雨が降る中、外出先から帰ってきて、傘をたたんでほっと一息。ただ傘から垂れる雨水が垂れていく様を句に詠んだだけなのに、そんな作者の安堵の気持ちが伝わってきます。

梅雨はげし右も左も寝てしまふ 引用元:【梅雨の俳句 30選】知っておきたい!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

作者名石田波郷
出典元(本)鶴の眼
出版年1939年
季節
季語梅雨

雨が毎日のように続く梅雨の時期はなかなか外出する気分にならないですよね。激しく雨が降る日、することもなくなって寝始めてしまった周囲の人達の様子が浮かんできます。

梅雨の俳句で中学生におすすめの有名な句は?

木と雨

樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 引用元:季語と歳時記-梅雨(つゆ) 仲夏

作者名日野草城
出典元(本)旦暮
出版年1949年
季節
季語梅雨

この句では梅雨を「ばいう」と読んでいます。人間にとっては梅雨は「うっとおしいな」と感じることもありますが、木や草にとっては恵みの雨。木や草が喜んでいると思えば梅雨も良いものですよね。

五月雨をあつめて早し最上川 引用元:【梅雨の俳句 30選】知っておきたい!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

作者名松尾芭蕉
出典元(本)おくのほそ道
出版年1689年
季節
季語五月雨

目の前の最上川の流れは、五月雨(梅雨)によって早くなっているなあという意味の句です。
旧暦の時代には「梅雨」という言葉ではなく「五月雨」という言葉が一般的でした。

抱く吾子も梅雨の重みといふべしや 引用元:季語と歳時記-梅雨(つゆ) 仲夏

作者名飯田龍太
出典元(本)百戸の谿
出版年1954年
季節
季語梅雨

吾子とは当時1歳の作者飯田龍太の次女のこと。梅雨の重苦しいイメージと赤子に感じた重みを重ね合わせています。重みとはまだ幼い娘の体重の重みなのか、作者が感じた「この子を守らなければ」という責任感への重みなのでしょうか。次女はこの句が詠まれた4年後に亡くなっているという背景を知るとより一層重みが増します。

梅雨の俳句で高校生におすすめの有名な句は?

雨音

降る音や耳もすう成る梅の雨 引用元:生活情報発信ブログ-梅雨の季語を使った俳句にはこんな物がある!あの有名人も詠んでるよ

作者名松尾芭蕉
出典元(本)続山の井
出版年1667年
季節
季語梅の雨

雨音がずっと聞こえる。まるで耳の中まですっぱくなってしまうよという意味の句です。「すう」は「酸う」と書き、あえて「梅雨」と「梅の雨」と書くことで、梅の酸っぱさを引き合いに出しています。

五月雨を降り残してや光堂 引用元:俳句の教科書-【五月雨を降り残してや光堂】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!!

作者名松尾芭蕉
出典元(本)おくのほそ道
出版年1689年
季節
季語五月雨

五月雨も、(中尊寺の)光堂のあたりは降り残したのだろうか、光堂の周りは昔と変わらず光輝いているという意味の句です。光堂を訪れる前に「昔は戦場だったこの土地が今では夏草で覆われている」と詠んだ句が「夏草や兵どもが夢の跡」です。藤原氏が栄華を極めた平泉の場所で、変わってしまったものと変わらずそこにあるものを詠んだのですね。

梅雨の海平ならんとうねりをり 引用元:575筆まか勢-梅雨1

作者名原裕
出典元(本)正午
出版年1985年
季節
季語梅雨

激しい雨風で荒れる海。「平らにならないぞ」と言いうねる海がまるで意志を持っているかのように感じられる句です。

紫陽花の俳句で有名なおすすめは?

紫陽花

紫陽花や昨日の誠今日の嘘 引用元:【梅雨の俳句 30選】知っておきたい!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

作者名正岡子規
出典元(本)子規全集二十一巻
出版年1893年
季節
季語紫陽花

日々色が変わっていく紫陽花を見て、昨日本当だったことが今日は嘘になってしまう、人の心変わりの様子に似ているな、と詠んでいます。昨日の誠・今日の嘘という句には構成やリズムを対応させて並べる対句という表現技法が使われています。

梅雨の俳句で面白いのは?

雨

黴の中言葉となればもう古し 引用元:季語と歳時記-梅雨(つゆ) 仲夏

作者名加藤楸邨
出典元(本)山脈
出版年1955年
季節
季語

梅雨の時期に生えてくる黴(かび)も夏の季語として俳句に詠まれています。しかしこの句は実際に黴を見て詠まれたのではなく、「もやもやした思い」が黴に例えられていると考えられます。人間の心の中に浮かんだ思いは、言葉にして出すころには古くなっている、つまり、上手く言葉で表現できるものではないということが詠まれています。じっくりと考えたくなる面白い句です。

俳句「梅雨明け」で有名なおすすめの句は?

雨足

梅雨明の近き雨足抜けて旅 引用元:歳時記-梅雨明・梅雨あがる

作者名稲畑汀子
出典元(本)ホトトギス
出版年1999年
季節
季語梅雨明

梅雨明けがもうじき来る頃、雨から逃げるように旅に出る作者。梅雨が明けるといよいよ夏到来。夏が近づくと旅に出たくなるような、ワクワクする気分になりますよね。

俳句「梅雨寒」で有名なおすすめの句は?

梅雨寒の間に合わせ

ちぐはぐに着て梅雨寒の間に合はせ 引用元:歳時記-梅雨寒1

作者名大柿春野
出典元(本)
出版年1998年
季節
季語梅雨寒

気温がぐっと下がった梅雨の日がまれにありますよね。衣替えも済ませてしまったので寒さをしのぐ服がありません……。やむを得ずありあわせの服をちぐはぐに着て防寒した、という誰もが共感できる句です。

俳句「梅雨入り」で有名なおすすめの句は?

ビニール傘

梅雨入りやビニール傘の増えてゆき 引用元:歳時記-梅雨入 1

作者名桑荒敏枝
出典元(本)いろり
出版年1999年
季節
季語梅雨入り

こちらも「分かるな~」と思われる方も多いのではないでしょうか。梅雨に入りたての頃、出かけは晴れていたのでつい傘を持たずに外出したら、途中で雨が降ってきて急遽ビニール傘を買ってしまう。そうしてやむを得ずに買ったビニール傘が溜まっていってしまいます……。

俳句「梅雨晴れ」で有名なおすすめの句は?

梅雨晴れ

梅雨晴れや蜩鳴くと書く日記 引用元:生活情報発信ブログ-梅雨の季語を使った俳句にはこんな物がある!あの有名人も詠んでるよ

作者名正岡子規
出典元(本)子規句集
出版年1909年
季節
季語梅雨晴れ

梅雨の間の晴れに蜩(ひぐらし)が鳴いていることに気づいて日記に書いたよという句。蜩は長く生きられないと言います。雨が降り続く梅雨の時期に生まれた蜩は何回鳴けるのでしょう……。少し切ない気持ちにさせられますね。

俳句歳時記を使おう!梅雨の俳句の探し方

雨

歳時記は四季で分けられているものが多いため、梅雨の時期の俳句に絞って掲載されている歳時記はなかなかありません。そんな中、『読んでわかる俳句 日本の歳時記 夏』には、夏を初夏・仲夏・晩夏と三つに分けるのと、夏全体にかかる季語を三夏として分類しているため、梅雨の時期である仲夏の季語が探しやすい歳時記になっています。写真や解説、例句も多いため、とっつきやすい一冊だと思いますのでぜひ手に取ってみてください。

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まとめ

この記事では梅雨の俳句を紹介・鑑賞してきました。一口に梅雨といっても様々なイメージが梅雨の俳句にこめられていました。みなさんのお気に入りの梅雨の句は見つかりましたでしょうか?今回紹介した以外にも梅雨の俳句は多くありますのでぜひ探してみてくださいね。

 

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