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【ちびまる子ちゃん】友蔵心の俳句の名言一覧!実は川柳って本当?

俳句

友蔵心の俳句の名言

今や国民的アニメと言っても過言ではない「ちびまる子ちゃん」。中でも、「友蔵心の俳句」は欠かせない要素の1つです。

友蔵の素直な気持ちや、孫に対する想いが込められた句は、切なくもあり優しくもあります。

しかし、季語がないものが多く、俳句ではなく川柳なのでは?という声も。あなたも気になりませんか?

今回は、そんな「友蔵心の俳句」について掘り下げていきましょう。

この記事を読むと、上記について知識を深められるほか、「ちびまる子ちゃん」もより楽しめますよ。

ちびまる子ちゃんの友蔵心の俳句とは?

「ちびまる子ちゃん」の友蔵心の俳句とは、まる子の祖父である友蔵が、エピソードの中で詠む句のことです。

対象はまる子への思いや、友蔵の心の叫び。

哀愁が漂いつつも笑みがこぼれる俳句で、「ちびまる子ちゃん」には欠かせないものになっています。

作者であるさくらももこさんが子どもの頃をテーマにしているため、昭和時代の懐かしさも伝わり、どこかしみじみとする作品です。

友蔵心の俳句一覧!心にしみる名言集10選【心の一句】

「ちびまる子ちゃん」の中で、友蔵はたくさんの心の俳句を詠んでいます。

その中で、特に心にしみるものを10選集めました。

クスッと笑える中にもノスタルジックな雰囲気があり、どこかほっとする句ばかりです。

だまされる 老いぼれじじい ここにあり

そろばんを買うと友蔵からお金をもらったまる子ですが、お母さんにウソがばれて叱られました。

様子をふすまの陰で見ていた友蔵は、騙されたことを怒らず、これを機に成長して欲しいと願います。

友蔵の優しさが表れた句です。

ありがたや 心配じじいを まもる孫

毒が心配で、ふぐ鍋を食べないでと涙を流しながら友蔵を止めたまる子に対して詠んだ句です。

こんなにも誰かに心配してもらったのは生まれて初めてだと言う友蔵は、心からありがたいと思ったのでしょうね。

まる子のおじいちゃんへの思いがひしひしと伝わります。

くさきあし じっとたえてる まごあわれ

町で出会って靴磨きのおじさんに、靴を見ればその人の性格がわかると言われて、まる子は家の靴を磨くお手伝いをします。

その時、友蔵の靴の臭いがきついのに我慢しながら磨くまる子への申し訳なさから、友蔵が詠んだ句です。

孫への気持ちと、まる子の辛さが見事に表現されていて思わずクスッとします。

夏の日に ゴキブリ退治 光る汗

まる子の部屋に現れたゴキブリを、友蔵は必死になって退治します。

その時に「おじいちゃんすごいね!何かをやり遂げた男って感じがするよ」と言ったまる子の言葉を受けて詠んだ句です。

この時の友蔵は、まる子にはとてもカッコ良く映ったのではないでしょうか?

わしだって 生で見たいよ 芸能人

まる子が山本リンダを見にフェスタ静岡に行った時、友蔵は13年前になくなった五郎さんの13回忌でした。

そこで詠まれた無念の一句です。

芸能人を見られる機会はめったにありませんので、余程悔しかったのでしょうね。

なぜなのか 解らずじまいの バレンタイン

大野君が女の子からもらったチョコを押しつけられ、困ったまる子は無言で友蔵に渡します。

何も知らない友蔵は喜んで神棚に飾りますが、そんなチョコは罰が当たるかもと思ったまる子。

「早く食べて!」と急かしますが、わけがわからない友蔵は困惑。

その時の気持ちがよく現れています。

まごはいう ジジイにロマンは ふようだと

友達の家でロマンチックなクリスマスパーティーをすると言うまる子。

クリスマスをともに過ごしたい友蔵は、家でもロマンチックなクリスマスの提案をします。

しかし、まる子は「おじいちゃんはロマンチックを求める歳じゃない」とバッサリ。

友蔵の哀しみが何故か笑いを誘う、シュールな一句になっています。

やわらかく おいしいものを 我は所望す

献立リクエストを作成することにしたまる子は、友蔵に「おじいちゃんは毎日何が食べたい?」と尋ねます。

「やわらかいもの」と答えた友蔵に、「本当にそれでいいの?やわらかいだけで一生過ごすの?」とまる子は返します。

慌てて友蔵は、やわらかいの他においしいを付け足して欲しいと所望。

めんどくさそうに「わかったよ」まる子が了承した時の一句です。

七十を すぎてもわしは まだおじちゃん

オムライスにケチャップで家族の名前を書こうとしたとき、まる子は急いだため、「おじいちゃん」とするはずが「おじちゃん」と書いてしまいます。

「おじいちゃんは若々しいから、おじちゃんでぴったりだよ」と告げたまる子。

友蔵は嬉しくて、この句を詠みました。

好奇心 これが長生きの 秘訣です

まる子が今年の目標を立てられず苦しんでいるところに、姉が参考資料として雑誌を持ってきます。

それでも目標が立てられないまる子に、姉は「そんな向上心のなさだと時代に乗り遅れるよ」と忠告。

その言葉に、時代に乗り遅れたくない友蔵は雑誌を見せて欲しいとせがみます。

まる子は「おじいちゃんの目標は長生きでしょ。もう決まってるんだからいいじゃん」と言いますが、それでも引かない友蔵。

友蔵の長生きの理由は、こんな所にもあるのでしょうね。

話題になったシメサバの俳句とエピソードとは

ウニだって ワシも食べたい だけどシメサバ

シメサバの俳句は「がまんの俳句」として話題になりました。

こちらは、「まる子 お寿司屋さんに行く」の巻で友蔵が詠んでいます。

エピソードは以下のとおりです。

年金が入り、誕生日が近いまる子に「なんでも買ってやる」と豪語する友蔵。

はじめはまる子も遠慮していましたが、「本気で選ぶように」と言われて素直に従い、欲しかったおもちゃを買ってもらった後、カウンターのお寿司屋さんをねだります。

そこは、高級なことで有名なお寿司屋さん。

ウニやいくらなど高級なネタを容赦なく食べるまる子に対し、友蔵は安いネタであるシメサバを食べ続けました。

そこで詠んだのがシメサバの句。

言ってしまった手前、後には引けない友蔵の心境が見事に反映されています。

友蔵心の俳句は季語がないから川柳?

友蔵心の俳句は季語がない「無季俳句」だと考えられます。

なぜなら、友蔵の句には川柳の特徴である「社会風刺」がないからです。

川柳の特徴については、こちらの記事に詳細があります。

⇒俳句と川柳の違いは?575の見分け方を解説【例文も紹介】

友蔵心の俳句は、まる子に対する想いをストレートに表現しているので季語がありません。

孫に対する友蔵の優しさと切なさがにじみ出た、味わい深い句になっています。

友蔵心の俳句カレンダーは購入できる?

友蔵心の俳句カレンダーは、現在は購入できません。

過去には、2013年に壁掛けカレンダー、2014年に卓上カレンダーが販売されていました。

また、「友蔵心の俳句募集企画」で、入選した人に贈られたことも。

友蔵心の俳句は、哀愁漂う中にも思わずクスッとするものが多いので、忙しい日々にほっこりと時間を与えてくれたのではないでしょうか。

「友蔵心の俳句」募集企画とは?

「友蔵心の俳句」募集企画は、「友蔵心の俳句」を視聴者より募集し、採用されると友蔵が読み上げてくれるものです。

採用されると、ちびまる子ちゃんグッズももらえるので、ファンにとっては、ぜひともチャレンジしたい企画ですね。

気になったら、公式サイトをチェックしてみてください。

⇒「ちびまる子ちゃん」公式サイトで詳細をチェックする

まとめ

友蔵心の俳句は、切なさと愛しい孫を思う気持ちが入り混じった、それでいてクスッと笑える俳句です。

季語がないため川柳と捉えられがちですが、川柳の特徴である「風刺」はありません。

思いを素直に詠んでいるからこそ、心にしみる名句が多いのも特徴です。

アニメを見ていて俳句が登場したら、ぜひ、その意味を考えてみてください。

「ちびまる子ちゃん」は誰もが楽しめますが、友蔵心の俳句を理解すると、より面白みが増しますよ。

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