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霞の季語を使った俳句は?子季語・関連季語も

俳句

季語・霞

春特有の幻想的な現象「霞」

霞のベールによってうっすらぼやける景色は、不思議な美しさを感じますよね。

今回は季語「霞」の情景が感じられる俳句や子季語・関連季語を紹介します。

霞の季語はいつ?

子季語 朝霞・昼霞・夕霞・晩霞・春霞・薄霞・八重霞・叢霞
有明霞・草霞・遠霞・霞の海・霞の衣・霞の浪
霞の沖・霞の帯・霞の袖・霞の網・霞隠れ・霞の空
霞の谷・霞の奥・霞の底・霞の麓・霞敷く・霞渡る
霞立つ・霞棚引く
関連季語
時期 三春(陰暦1月~3月)
解説 春に花粉・砂埃や霧によって起こる、
景色がぼやける現象。
山や野の景色の輪郭がぼやけた、
幻想的な世界を作り出す。

霞の子季語・関連季語を解説

季語「霞」には子季語がたくさんあります。

朝に見る霞、霞がかかる谷、浪のような霞などさまざまな表情を取り入れて、素敵な句にしてみましょう。

子季語 解説
朝霞 朝に出る霞。
昼霞 昼間の霞。
夕霞
晩霞(ばんか)
夕方の霞。
春霞 春の山や野に立つ霞。
薄霞 うっすらと霞がかかっている様子。
八重霞
叢霞(むらがすみ)
霞が濃くかかった様子。
有明霞 明け方の霞。
草霞・草霞む 草原にかかる霞。
遠霞 遠くに霞が見える様子。
霞の海 霞が海原のように広がる様子。
霞の衣 薄くかかった霞を衣に例えた語。
霞の浪 霞を浪に例えた語。
霞の沖 霞を沖に例えた語。
霞の帯 帯状にかかった霞。
霞の袖 霞を衣の袖に例えた語。
霞の網 霞が網のように見える様。
霞隠れ 霞に覆われた様。
霞の空 霞がかかった空。
霞の谷 霞がかかった谷。
霞の奥
霞の底
霞が山奥に立ち込める様子。
霞の麓 霞が立ち込めた麓。
霞敷く 霞が一面敷き詰めるように
かかっている様。
霞渡る 霞が一面にたなびく様。
霞立つ 霞がはっきりと見えること。
霞棚引く 霞がたなびく様。
関連季語 解説
物の輪郭がぼんやりと曇る様。

朧の季語を使った俳句

俳句 作者
春なれや 名もなき山の 薄霞 松尾芭蕉
霞より 引つゞく也 諸大名 小林一茶
はなを出て 松へしみこむ 霞かな 服部嵐雪
草霞み 水に声なき 日ぐれ哉 与謝蕪村
柴舟も 筏も下る 霞かな 井上井月

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