春の気温が高まる頃に降る雨を指す季語の1つ「春雨」
どんな降り方の雨なのか、食べ物の「春雨」は季語として使えるのか気になりますよね。
今回は春雨の季語の意味や子季語・有名な句例を紹介します。
春雨の季語はいつ?
子季語 | 膏雨(こうう)・春の雨・春雨傘 |
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関連季語 | 春霖(しゅんそう)・桜雨・暖雨(だんう) ・菜種梅雨(なたねつゆ)・桜時雨 |
時期 | 三春(2月4日から5月6日頃) |
解説 | 3月から4月の天気が不安定な時期に、 細く静かに降る雨のこと。 降る様子が食べ物の春雨の由来となっているが、 季語として使うことはできないため要注意。 |
春雨の子季語・関連季語を解説
春雨の子季語・関連季語には、春ならではの優しく暖かな雨を表す語が多くあります。
1つ1つの季語の意味を知って、春の雨の表情の違いを比べてみましょう。
▼子季語
春の雨 | 春雨の別称。 |
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膏雨 (こうう) |
大地を潤し、農作物の育生を助ける雨。 |
春雨傘 | 春雨が降っている時にさしている傘。 |
▼関連季語
春霖 (しゅんそう) |
3月から4月の間に降る長雨を指す。 梅雨や秋霖と異なった明るさを感じさせる。 |
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菜種梅雨 (なたねつゆ) |
3月から4月の菜の花が咲く時期に降る長雨。 |
春時雨 | 春に降ったりやんだりを繰り返す雨。 まるで時雨のようであることから 春時雨と呼ばれている。 |
桜雨 | 桜の咲く時期に降る雨。 |
暖雨 (だんう) |
春に降る暖かい雨。 |
春雨の季語・子季語を使った俳句
俳句 | 作者 |
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春雨の こしたにつたふ 清水哉 | 松尾芭蕉 |
春雨や 窓から直ぎる 芝肴 | 小林一茶 |
春雨や 音滋き中 今我あり | 高浜虚子 |
滝口に 燈を呼ぶ聲や 春の雨 | 与謝蕪村 |
春雨に ぬれてや水も 青う行 | 加賀千代女 |
ひらきたる 春雨傘を 右肩に | 星野立子 |
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